柏 美枝


柏美枝 鈴木 伝明 & 柏 美枝 blank225c blank225c

松竹蒲田の新進スターとしてフアンの人氣を一身に集めてゐる。大正十年佛英和女學校を卒業後、聲樂家として樂壇に聲名を馳す、昭和二年の一月二十日に松竹蒲田のスタヂオに入る。モダンガールの標本ともいふべき斷髪美人で、入社後忽ちその天才を認められ『昭和時代』『カフエーの女王』『戀は曲者』『海濱の女王』を主演し東日大毎連載三上於菟吉原作『炎の空』に笙子に扮してあの大作を巧みに演じてフアンは元より幾多の先輩を驚倒せしめ一躍花形となる。映畫女優で恐らく彼位瞬く間に出征したものは今迄に其の例がない。最近ある都合で映畫界を退くといふ噂がある。

『玉麗佳集』(1928年)

モダン・ガールと云へば、五六年前彗星の如く現れ、彗星の如く消えた柏美江[原文ママ]がある。その教養と美貌を見込まれて、某若手實業家の夫人となり、結構な日を送っている。

「噂のスター今何處へ?」『最新映画大鑑』(冨士9月號附録 1934年8月)