高尾 光子

Takao Mitsuko (1915 – 1980)

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子役主腦の第一人者である。本名高尾道子大正四年兵庫縣西の宮に生れて幼児浅草に轉住した。小學校在學中に舞臺を踏み松竹キネマ創立と共に逸早く入社して今日に至った。彼れの主演の數多い映畫中『粉河寺』『山の線路番』『噫無情』のコゼット『お初地蔵』のお初等は就中當り役で得意は悲劇物である。殊に『少女の惱み』ではヒーロンとして活躍し『孤児』『懐かしの母』『母よ戀し』ではフアンアを大に泣かさしめた。最近彼女の感想『牛原先生から外國の撮影のお話を聞いていくら暑くとも寒くとも西洋に負けない様に勉強して立派な映畫を作りたいと思つてゐます』とその殊勝な心懸けは末頼母しいものである。好きな物は果物、嫌ひなものは甘いもの。

『玉麗佳集』(1928年)