高島 愛子

Takashima Aiko (1904 – 1945頃)

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美しい身体の持主としては浦邊粂子なども有名ですが、日活には高島愛子があります。日本の婦人としては珍らしく均整した、その肉体美をご覧ください。

(『映画芸術』、『芝居とキネマ』臨時増刊 大正14年4月)

その昔蒲田撮影所の創始時代に當時同所でときめいてゐた小谷ヘンリー氏の許へ女優に是非して下さいと云つてよく訪れて來る女があつた。身装は隨分贅澤であつたが餘りにも異國的な顔がその和装に似合なかった。だから口さがなき撮影所童共は秘に綽名しておばけと呼んで居た。所が彼女は蒲田撮影所で志望を容れられず小笠原プロダクションに入所した。長隆氏の熱心な指導と彼女の何物をも恐れない冒險心とで彼女はメキメキと腕を上げて行つた。それが卽ち愛子だったのだ。

「キネマ花形物語㈠ 高島愛子嬢」 『劇と映画』大正14年3月号

多くの女優さんを知っている中に、この高島さんほど一風変わった女優さんはありませんでした。独特なタイプや容貌、大柄で肉づきがよく、頭髪はいつも油っ気がなく、何日も手入れをしないクチャクチャした雀の巣のような頭、そのため発散するいやな頭髪の匂い、スター勢揃いの帝国ホテルロビーの写真をご覧下さい。ただ一人洋装でニコニコしているその顔を。(…)入社以来おつき合いをしていると、お腹にはなんにもなく、まことに善人でキサクな方でした。

『髪と女優』 伊奈もと著(1961年)