八雲 恵美子/八雲 理恵子 [Yakumo Emiko/Yakumo Rieko]

Yakumo Emiko/Yakumo Rieko (1903 – 1979)

八雲 恵美子 八雲 恵美子 八雲 恵美子 八雲 恵美子と小桜 葉子

蒲田に大分勢力のある「芸妓出」の女優で今年二十三。鈴木重吉氏の「霧の中の灯」のあの遣る瀬ない支那娘などで大分騒がれた様だつた。兎に角、美しいのが強い。若いのが強い。「初戀」も「秋の歌」も「母よ戀し」も「歸らぬ笹笛」も皆彼女の未來を物語つてゐる。よい女優の一人である。

『日本映画年鑑 大正十五年昭和二年 第三年版』(大日本雄弁会講談社、1927年4月)

明治三十七年大阪で生る。本名は玉野笑子。美人でメキメキ賣出して來た。大正十五年松竹の蒲田スタヂオに立ち所長に認められて一躍スターとなる。初演は『初戀』其他『霧の中の灯』『娘』『秋の唄』『歸らぬ笹笛』『母よ戀し』『黒髪夜叉』『春のめざめ』等數多い映畫に主演し最近では『久遠の像』『戀模様二人娘』『人生の涙』『炎の空』等に活躍し人氣の焦點に立ち将來を嘱望されてゐる。好きなものは志那料理。趣味は日本舞踊に讀書である。

『玉麗佳集』(1928年)

本名玉野千代子。明治卅七年、大阪市北區に生る。幼少より舞踊三味線琴等を研修。大正十五年一月以来松竹蒲田に於て活躍。主な近作は「不壊の白珠」「今年竹」「多情佛心」「女性天國」等々。身長五尺二分。體重十一貫五百目、趣味は犬、旅行等。

『芝居と映画 名流花形大寫眞帖』(1931年)