パテベビー映写機・解体新書 補足4)コンセントの形状と電圧の問題

フランスでは戦後1960年代頃から9.5ミリ小型映画の衰退が始まります。一番の原因は国内で供給される電気の電圧が110ボルトから220ボルトに切り替わったことでした。映写機のみならず、戦前には使えた家電類が(あえて変圧器を購入しないと)すべて使えなくなった、という話でもあります。日本は戦前から一貫して100ボルトですので1920年代のパテベビー映写機をほぼそのまま使える(アップトランスしないと若干暗くなります)のに対し、フランスでは自国の古いフィルムを見ることが難しくなってしまったのです。

pathebaby-process-sup-power--supply-02

1)欧州タイプ(コンセント形状:C/SE)

戦前のフランスで主流だった丸2ピンタイプのコンセント。110ボルト対応。古い欧州の電源コードにしては珍しく中間スイッチがついていて重宝しています。


pathebaby-process-sup-power--supply-03

2)合衆国タイプ(コンセント形状:A)

メス部が欧州タイプ(丸2ピン)でオス部が平刃タイプ、120ボルト対応。四角い先端部分は日本と同企画のため変換プラグを使うことなく日本でも使用できます。


pathebaby-process-sup-power--supply-01

3)日本タイプ(コンセント形状:A)

メス部が欧州タイプ(丸2ピン)でオス部が平刃タイプ、100ボルト対応。絶縁用の赤白の被膜がコタツっぽい感じですが1930年代に伴野商店が国内のパテベビー映写機用に作っていた純正品です。


国外の映写機を使用する機会も多いため、100ボルトから110(または120)ボルトにアップトランスできる変圧器とC/SE⇒Aタイプへの変換プラグは必需品となります。