児童向けトイプロジェクター(玩具映写機)の先駆けとなった映写機。後の多くのトイプロジェクターがフィルムを傷つけやすく、動作も不安定だったのに対し、パテ・キッドは最低限の部品で本格的な画面を楽しめるのが売りのひとつでした。
ハンドクランクの左上にスロットから突き出したレバーが見えています。字幕部になるとパチンとこのレバーが跳ね上がり、画面が一時停止します。指先でクランクをつまんだまま、親指の付け根あたりでレバーを下に押すとフィルムの走行が再開します。レンズもしっかりしており仏パテ社の創意が伝わってくる良い映写機です。