ジーナ・パレルム Gina Palerme (1885 – 1977) 英/仏

Gina-Palerme

記憶をどこまでさかのぼつてみても自分が悪魔に憑かれていたのだと思うのであります(演劇の悪魔ですが)。十になるかならぬかの私は仲間とともに「ごっこ遊び」に熱中しておりました。今となっては可笑しいほど一生懸命に、ある時は聖王ルイとなつて正義の鉄槌を下しあるいはジャンヌ・ダルクとなって火刑台に立ち、ナポレオンとしてアルコール橋を渡ったのです。[…]

巴里で束の間舞台に立つた後、英国舞踏を習得しようとイギリスに渡りました。半年の滞在予定が気が付いてみると七年、その合間に一介の踊り子からデューク・オブ・ヨーク劇場支配人にのぼりつめていました。

「ジーナ・パレルム自分語り」
シネア誌1922年2月10日付40号

Aussi loin que je remonte dans mes souvenirs, je me vois possédée du démon… (de la comédie). A dix ans, ma passion était “les tableaux vivants”. Au milieu de mes camarades le jeu, j’incarnais, avec un sérieux comique à voir, Saint-Louis rendant la justice, Jehanne d’Arc montant au bûcher, ou Bonaparte au pont d’Arcole […]

Après un très court séjour sur les scènes parisiennes, je pars en Angleterre pour me perfectionner dans la danse anglaise. Je devais rester là-bas 6 mois, j’y reste 7 ans, pendant lesquels je gravis tous les échelons de chorus-girl à directrice du théâtre Duke of York.

Gina Palerme par Gina Palerme
Cinéa, No 40, 10 Février 1922

1910年代初頭、イギリスの軽喜劇で人気を博したのがジーナ・パレルムでした。1920年代になって生まれ故郷のフランスへと戻り(「こちらでは誰も私の名前など知りませんでした」)映画女優の活動を開始。ロジェ・リオンやアベル・ガンスの作品に出演しています。

ガンスが1920年代半ばに発表したコミカルな奇譚『ヘルプ!(Au secours!)』ではマックス・ランデ演じる主人公を正気に戻す許婚の役を演じていました。

Gina Palerme in Abel Gance's Au secours! (1924)
アベル・ガンス監督作品『助けて!』より

サイン絵葉書は、イギリスで舞台デビューを果たした『クエーカー・ガール』公演時の一枚。向かって左側、「クエーカー・ガールの思い出に!(Souvenir de Quaker Girl!)」の一文。裏面に旧所有者の筆跡で1912年の文字も残されています。


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