1910年代末にミュージックホールや舞台で人気があり、映画女優に転身、トーキー到来と共に姿を消していったオーストリア出身の女優さんです。出演作では歴史映画『フリードリヒ大王』が現存しておりオットー・ゲビュールと小舟に乗っている姿を確認できます。
情報サイト(filmportal.de)で30年代以後の消息は「不明」とされています。ただ30年代後半の上海で同名歌手が公演をしていた記録が残されていて同一人物ではないかとの説(chinarhyming.com)があります。上海に在住していたユダヤ人の回想録(『Voices from Shanghai: Jewish Exiles in Wartime China』)にもリリー・フロールの名は登場しているそうです。