1921 – 9.5mm『ロヴェルのお嬢さん』 (ジャン・ケム監督)

ジュヌヴィエーヴ・フェリクス主演によるホームコメディ。人間嫌いで郊外で姉と生活している主人公(ジョン・ウォルム)と、隣家の娘(フェリクス)の恋愛模様に焦点を当てています。

テンポが悪く物語としては凡作。それでも1)冒頭に挿入されたジャズ演奏の場面が時代表現として興味深く、2)戸外ロケ撮影を重視し、木漏れ日など繊細な描写が成功しているなど見るべき点があります。

また、主人公の姉役で登場する女優さんの表情が多彩で飽きません。彼女はシャルロット・バルビエ=クラウスといって名優アンリ・クラウス氏の奥さんです。若いころはバルビエ名義で小さな舞台で活躍、デュヴィヴィエの名作映画『にんじん』(1925年版)でも意地悪な母親役を好演しています。

[タイトル]
Miss Rovel

[原題]
Miss Rovel

[製作年]
1921年

[IMDB]
tt0011471

[メーカー]
仏パテ社


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