東亞キネマ サイン帖より
明治卅四年五月二十三日生れ、大正八年熊本縣立八代中學校卒業。大正十三年八月東亞入社迄電報通信社に在職、しかして今日に至る。主なる撮影作品「愛慾地獄」「戀愛二重奏」「さそはれ吉松」「山侠悲話」等。身長五尺五寸、體重十四貫二百匁。嗜好-一杯の紅茶。現住所-京都市外花園村坤南町九。
「上村貞夫」
『日本映畫俳優名鑑』(1928年7月、映畫世界社)
柾木四平氏は東亜キネマに所属していたカメラマンで、主に現代劇を担当、東亜の後は東活~宝塚~マキノトーキーと籍を移していき、1930年代後半にはマキノ正博監督作品で撮影監督を務めています。
上村貞夫氏も同じく撮影畑のスタッフ。神戸スタジオ時代からカメラマンとして現代劇を担当、東活の後は米澤正夫氏らと共に極東映画に参加しています。同社が制作した戦前SF邦画のカルト作品『無敵三剣士』(1938年)の撮影監督が同氏だそうです。
頭山桂之介氏は嵐寛主演の『右門捕物帖』でアラカンの補佐役となる「おしゃべり伝六」を演じた役者さん。三枚目役ながら物語の説明や展開に重要な役どころを果たしていました。
[JMDb]
柾木四平
[IMDb]
Shihei Masaki
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上村貞男
[IMDb]
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頭山桂之介
[IMDb]
Keinosuke Tôyama