東亞キネマ サイン帖より
東亞キネマ現代劇部の監督である。最近の主なる作品には「輝きの朝」「長屋哲學」「街の狼」「子爵家と嗣子」「光に向ふ人々」「戀に立つ兄弟」「お染殺し」「戀愛探險」「愛慾地獄」「善玉惡玉」等がある。何れもピリツとしたものである點識者間に認めらる。住居は京都市上京區等持院南町、東亞キネマスタヂオ内である。
『日本映畫俳優名鑑』(1928年7月、映畫世界社)
東亜キネマで監督としてデビューし主に現代劇を中心に活動。東亜閉鎖後は宝塚キネマに移り、淡谷のり子/長谷川一郎の主題歌で有名になった『アリランの唄』(1932年)監督を務めます。その後極東映画に籍を移してB級時代劇を多く監督、この中にはSF仕立ての設定(時代劇になぜかロボットが登場)でカルト化した『無敵三剣士』(1938年)も含まれています。
[JMDb]
米沢正夫
[IMDb]
Masao Yonezawa