大正14年の日活俳優揃え


大正末期の絵葉書。

関東大震災で東京を離れた日活現代劇が京都で展開を続け、復興後の東京に新メンバーの紹介イベントを行った時の一枚。同行したヘアデザイナーさんが著書で詳しい説明をされています(『髪と女優』 伊奈もと著、1961年、日本週報社)

前列右から岡田嘉子梅村蓉子酒井米子原光代高島愛子
後列右から鈴木伝明沢村春子市川春衛宮部静子水木京子浦辺粂子滝沢静子妹尾松子徳川良子山本嘉一(敬称略)

「大震災で東京向島をあとに京都に移った日活現代劇は、日増しに活気も出、作品も立派なものがどんどん出てくる一方、この一、二年のうちに女優陣の充実も一段と活発になって、当時の他社を完全に圧した感がありました。したがって東京本社宣伝部の力の入れようも物すごく、手をかえ品をかえて撮影所への注文も多くなってまいりました。

大正十四年一月、ちょうどそのころ前後して正式入社したのが岡田嘉子、梅村蓉子、原光代さんで本社はこの時とばかり、その威容を天下に誇るためか、いわゆる「オールスター総動員で上京せよ」となり、当時男優陣でのナンバーワン鈴木伝明さんと老優山本嘉一先生をまじえて計十五人のスターが上京したものでした。

帝国ホテルロビーに勢揃いした当時のスターをご覧下さい。なんと壮観なものではありませんか」

『髪と女優』(伊奈もと著、1961年、日本週報社)

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