『ファルコネッティ伝』 エレーヌ・ファルコネッティ著

1987-Falconetti 01


『裁かるるジャンヌ』の主演女優、ルネ・ファルコネッティの伝記。近親者の手によるものとしては1987年出版のこの書籍が唯一となります。

いつもなら深夜でも起きている彼女 [ルネ] が早寝をしようと心がけていた。それでも寝付くことができずにベッドで朝まで読書に耽っている。(61ページ)

古典に親しみ、新しい情報にも貪欲で、いつも寝不足続きだった若き女優の姿。こんなエピソードを紹介しているのは実の娘エレーヌさんで、幼い頃から生活を共にし、母の言動を間近で見てきたからこその証言が多く含まれています。

この伝記で初めて明らかにされた事実としては:

・男優シャルル・ボワイエとの恋愛関係
・旧知の仲だった老実業家の愛人となり認知されない娘(エレーヌさん)を身ごもった
・この実業家が亡くなった際に遺産分与を受け、20年代末に自身の劇団を立ち上げた
・晩年、南米に移住後は不遇の生活を送り、家具もほとんどない部屋で生活をしていた

などが含まれています。

『裁かるるジャンヌ』にも一章が割かれていますが当時物の雑誌記事の再構成が中心で特別な発見はありませんでした。

その人生に謎が多く、しばしば神格化もされている女優ファルコネッティ。ベルエポックの末期から第二次大戦明けの激動を彼女なりの誠実さで生き切った様子は伝わってきます。


原題:Falconetti
著者名: Hélène Falconetti

著者による1988年7月22日付の献辞あり

出版社: Du Cerf
出版: 1987年12月1日
叢書:リストワール・ア・ヴィフ
フォーマット:ソフトカバー 274 ページ
ISBN-10: 2204028452
ISBN-13: 978-2204028455

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