「大正10年頃(1921~22年)、尾上松之助 豆ブロマイド2組26枚」より
絵葉書として売り出されていたのですが、実際は小型のブロマイドでした。大きさは4.6×7.0cm、大入り袋を模した紙製ケースに入っています。
これだけの枚数があっても、出演数、リメイクの多い尾上松之助ですと時期の特定が難しそうな感じです。『曲垣平九郎』『尾張三郎丸』『加藤清正』『不和数右衛門』『加賀鳶松五郎』『曽我兄弟』『仙石權兵衛』など1919~20年の公開作品が多く、逆に1921年以降の有名作品(『楠公訣別』)が少ないことから、1922年頃ではないかと推測しています。当時、同デザインの絵葉書も発売されていましたので、併せて検証していくと絞りこめるのではないかな、と。
青ケース(13枚入り)
・曲垣平九郎(1916/1920)
・尾張三郎丸(1920)
・矢島彌次郎
・曲垣平九郎(1916/1920)
・加藤清正(1920)
・大力猪之助(尾張三郎丸)(1920)
・無題
・木村又蔵(1924)
・不和数右衛門(1912/1920)
・一心太助(1914/1922)
・め組辰五郎(1922)
・加賀鳶松五郎(1915/1919)
・加賀鳶松五郎(1915/1919)
黄ケース(13枚入り)
・宮本武蔵と佐々木岸柳(1914)
・忠臣蔵(1921)
・児雷也物語(1921)
・め組辰五郎 [重複](1921)
・山中鹿之助(1921)
・曽我兄弟(1915/1920)
・無題
・忠臣蔵 [重複](1921)
・仙石權兵衛(1920)
・木村又蔵 [重複]
・任侠勇み駒
・山中鹿之助(1911/1916/1921)
・無題(忠臣蔵?)