「戦前・戦中 髙島栄一・康彰氏旧蔵の葉書群」より

本名鈴木光。明治37年生れ、築地立教中學出身、大正九年松竹の俳優學校に入り又小山内氏の研究所にも學ぶ、初演は『路上の靈魂』後蒲田スタヂオに入り『母いづこ』『山谷堀』等に出演し十一年日活に入り『現代の女王』『故郷』『旅の女藝人』『八一三』『神州男兒の意氣』『シベリアお龍』最近の主演は『赤城の夕映』『砂繪呪縛』(第二編)等。浅岡信夫と相伍してスポーツ俳優として日活幹部俳優の一人。
『玉麗佳集』(1928年)
大林梅子は名古屋の大きな牛肉屋の愛娘、下加茂に入り、時代劇の妖婦役として鳴らした。南光明と結婚し毎年子供を産んで、今や五人の母となつてゐる。五人目をお腹に宿したとき、『所長はん、あて、また、赤ン坊を産みますねん。かう毎年では撮影にさしつかへますさかい、やめさして貰ひまつさ』と申出たので、井上所長も心よく許した。
『その代り、うちの人(南光明)を使うて下さい』
『南くんなら、赤ン坊を産まんやろ』
てンで、マキノ以来失業してゐた、夫の南をスクリーンに復活さした。
「噂のスター今何處へ?」『最新映画大鑑』
(冨士9月號附録 1934年8月)

[IMDB]
nm0590911
[JMDB]
p0315760
[Movei Walker]
南光明(ミナミコウメイ)
[出身]
日本(東京)
[生年月日]
6月30日
[サイズ]
9.0 × 14.0cm
[データ]
髙島栄一氏宛、昭和15年8月22日京都の消印有。