フィア・エーマンス旧蔵サインコレクション より
オーストリア出身で1920年から映画への出演を始め、当初は母国オーストリアを中心に活動(オリンピア映画社、ライト映画社)、次いで24~25年ごろからドイツに活躍の場を広げていきます。この時期にエルンスト・ライヒャー監督によるウェッブス探偵物(『ウォリントン夫人の香水』)やフランツ・オステン監督作品(『ティアガルテン公園の一軒家』)で重要な役割を演じました。
1920年代半ばには英国でも名を知られており、ヒッチコックが1925年『快楽の園』を製作時、当初のヒロイン役はマリア・ミンツェンティを予定していたそうです。
30年前後にトーキーが到来すると共に映画界を引退。その直前、1933年に公開されたハンガリー映画『バラトン湖の裁き』でヒロインを演じました。湖岸地帯の漁村での人間ドラマを扱ったもので、独特の緊張感から戦前ハンガリー映画秀作の一つに数えられています。
[IMDb]
Maria Minzenti
Maria Mindzenty
[Movie Walker]
マリア・ミンツェンティ