日本・男優より
屋號俳名なし、本名同上、明治廿五年五月滋賀縣大津に生る、大正三年早稲田大學英文科卒業後坪内博士の文藝協會に入り、藝術座劇大正二年九月有樂座のモンナブンナに初舞臺後近代劇協會を後援、更に新國劇を起し今日に至る、サロメのヨカナン、闇の力のニキタなどの外新國劇としては、國定忠治、机龍之介、月形半平太、父帰るの賢一郎、嬰児殺しの小山巡査等當り役多し、定紋は抱茗荷、等級は東京七等俳優、現住所東京府下隅田村。
『大正名優鑑 「劇と映画」臨時増刊』 (国際情報社、1924年)
新国劇記録保存会によると、新国劇においては「殺陣は一瞬の動きに総力を結集する。そこには微妙な間合いと瞬時に動ける敏捷さが求められる。そこに到達するには過酷なまでの心身の鍛錬が必要となってくるのである。日頃の厳しい訓練のみが殺陣を支えているのである」
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『「殺陣」という文化―チャンバラ時代劇映画を探る』 (小川順子著、世界思想社、2007年)
サインは英字で「S. Sawada」。裏に「帝劇 上方屋売店 壹階 2.8.20」のスタンプが押されています。
澤田氏は1925年(大正14年)に帝劇に初めて出演し『国定忠治』他を披露しています。1927年(昭和2年)に中村吉蔵(中村春雨)の戯曲『星亨』を演出・主演し、同年8月の帝劇公演で『金色夜叉』『新撰組』と併せて上演を行いました。この時に発生したサイン絵葉書です。
[JMDB]
沢田正二郎
[IMDB]
Shojiro Sawada