1927年『日本映画年鑑 第三年版』(大正十五年・昭和二年版、朝日新聞社)

『日本映画年鑑 第三年版』表紙
1927 – The Japan Movie Annual 1926-1927
(Asahi Shimbun Publishing Co.)

1925年から足掛け6年に渡り公刊されていたのが朝日新聞社の『日本映画年鑑』でした。日本の無声映画期の基礎資料の一つとして2011年に復刻されています。第一号に当たる大正13-14年版は国立国会図書館のオンラインアーカイブにて閲覧可能


この時期を代表する作品として『黄金狂時代』『修羅八荒』『狂った一頁』『滅び行く民族』『最後の人』『噫無情』などが紹介されています。各国の映画界の個性がよく出た選択ではないでしょうか。

特集として興味深いのは、砂田駒子、鈴木伝明、ポーラ・ネグリの小伝です。特に砂田駒子さんは本人筆による回想録を寄稿しており、写真を多くあしらった幼少時の回想を読むことができます。


監督としては村田實、牛原虚等が取りあげられ俳優では梅村蓉子、諸口十九、岡田嘉子、スポーツ俳優の面々に紙数が割かれています。新人紹介欄に目をやると現在忘れられてしまった名前も多く、出入りの激しかった様子を伝えています。訃報欄では尾上松之助、ルドルフ・ヴァレンチノとバーバラ・ラマール三人がその功績を称えられていました。


撮影所毎のデータ集約や、巻末に付された簡潔な俳優名鑑など使い勝手の良い構成で、資料価値は高いのではないかと思われます。


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