「フランス [France]」より
1920年代中盤がキャリアの最初のピークですが、彼女が特殊だったのはいわゆる大手映画会社(パテ社、ゴーモン社)から距離を置き、独立系映画会社や監督(アンドレ・ユゴン、アルベルト・カヴァルカンテ、ジャン・ルノワールなど)の作品に絡む機会が多かったことです。
中でもジャン・エプスタインと相性が良く、シュールレアリズム短編の秀作として知られる『三面鏡』で中心の役を演じていたのが彼女でした。
1930年代初頭、ハリウッド映画仏リメイク版への出演を経た後に渡米。ハリウッドの流儀があわずに程なくして帰国、舞台やミュージックホールに活動を広げていきました。カジノ・ド・パリで歌や踊りを披露しアルハンブラにも出演、今回入手した直筆メッセージ入りの写真は1935年アルハンブラ出演時に残されたものです。
心優しき同僚のポーレットさまへ
仲良き時間を過ごした思い出に
ジャンヌ・エルブラン
アルハンブラ、1935年
Souvenir amicale, pour ma
gentille camarade Paulette
Jeanne Helbling
Alhambra 1935
30年代中盤以降は脇に回る機会が多くなりますが出演ペースが落ちることはありませんでした。第二次大戦時にレジスタンスに協力、その貢献を認められ戦後英仏の政府それぞれから勲章を受けています。
[IMDb]
Jeanne Helbling
[Movie Walker]
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[出身地]
フランス(タン)
[誕生日]
7月26日