撮影機館 より
1940年代末、動画カメラの大型化とハイスペック化が進んでいく中で本家仏パテ社が発表したのがターレット型の本機でした。
今回入手したのは「9236」のシリアル番号が付された一台です。1950年代が4桁、60年代に5桁シリアルとなっているようで、レンズの組みあわせ等を含め1950年代末頃に市販/使用されていたものとおもわれます。






本体は灰色仕上げのダイキャスト。ファインダーを二種類搭載(下側がリフレックス型でレンズの捉えている像をリアルタイムで確認できます)、撮影速度は毎秒8~80コマまでの6速対応。30メートル(100フィート)のフィルムまで装填可能な仕様でした。
対応レンズの多さが売りでもあり、ソン・ベルティオ社とアンジェニユー社の広角、標準、望遠、ズームレンズを様々に組みあわせユーザーのニーズに対応できる態勢を取っていました。本機は:
・アンジェニユー R4 (F12.5 1:2.2)
・ベルティオ Cinor (F20 1:1.9) フィルター付
・ベルティオ Cinor (F50 1:3.5)
の3本が付属していました。



実使用されていたと思われ細かなペイントロスや傷、ファインダー内への埃の入りこみが見られます。メカニズム的には良好で、フィルムさえ入れたら今すぐにでも撮影できそうな感じでした。