『ジャンヌ・ダルクの驚異の一生』 より
『ジャンヌ・ダルクの驚異の一生』は1929年の初公開後、確認できた限り少なくとも4度ソフト化されています。
1) 1934年・英パテスコープ社 9.5mm 2リール版
2) 1934年・仏パテ社 9.5mm 4リール版
3) 1930年代・仏パテ社 17.5mm パテ・ルーラル版
4) 1990年代・ルネ・シャトー社 VHS版
いずれも現時点では入手しにくくなっておりますが、比較的市場に出てきやすいのがこちらの英パテスコープ社版です。





長さは24分程。第1リールは戦乱続くフランスで聖女のお告げを聞いたジャンヌが立ち上がり、オルレアンを解放し仏軍を勝利に導くまで、後半第2リールは戴冠式に始まり、見方の裏切りによって英軍に捕らえられたジャンヌが火刑に処されるまでを収めています。
9.5ミリ版はトリミング幅を大きく取り、登場人物が大きく映る様にアレンジされています。センターホールの位置関係で、実際に映写すると上下がさらにトリミングされ場面によって人の頭が画面からはみ出してしまう傾向が見て取れます。
一方ではスタジオ撮影や室内撮影の場面も明るめに映っていて、パテ社による35ミリ修復版より鮮やかな映像が画面に映し出されたりもします。
[タイトル]
Saint Joan the Maid
[原題]
La Merveilleuse Vie de Jeanne D’Arc
[公開]
1929年
[IMDb]
La merveilleuse vie de Jeanne d’Arc
[メーカー]
英パテスコープ社
[カタログ番号]
SB791
[フォーマット]
9.5mm、無声、白黒、2リール(240m、約25分)、ノッチ無