レンケッフィ・イツァ Lenkeffy Ica(1896–1955)と『シュラムの乙女(Szulamit)』(1916年、イレシュ・イェネー監督)

絵葉書と『演劇生活 Színházi Élet』誌から見る
1910年代ハンガリー映画(05)

1896年、役者夫婦の娘としてミシュコルツに生れる。正式に演劇の勉強を学ぶことなく10代半ばにしてコメディ劇場で初舞台を踏む。後にハンガリー劇場や王立劇場とも契約するなど舞台女優との活動記録も残されています。キャリア初期の無名時代から映画に出演、1~2リール物の喜劇やメロドラマでヒロインを務めたハンガリー映画女優のパイオニアでした。

1912年の初期喜劇『戀は口に苦し』より

キャリア最初期の短編喜劇『恋は口に苦し(Keserű szerelem)』は一言で要約してしまうと意に沿わない高齢求婚者を下剤で追い払う話です。

1916年にはイレーシュ・イェネー監督『シュラムの乙女(Szulamit)』に主演。山中で迷い井戸に落ちた少女と、彼女を助けた騎士の間に生まれるロマンスを描いたものです。ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル地区でロケ撮影され全編に旧約聖書風の異郷感が漂っています。『演劇生活』誌1916年13号では3頁に渡る映画評とイェネー監督による同じく3頁分の寄稿で小特集が組まれていました。

『シュラムの乙女(Szulamit)』特集記事より

この一作だけでも十分にハンガリー映画史に残る貢献ですが、彼女はもう一つ重要作に主演しています。ベレギ・オスカーと共演した1919年作『黄金の男(Aranyember)』です。

『黄金の男(Aranyember)』公開時に「演劇生活」1919年6号の表紙を飾る

『黄金の男(Aranyember)』でのレンケッフィとベレギ

この後1920年頃からイカ・フォン・レンケフィー名義でドイツ映画に進出。1922年にはエミール・ヤニングスが主演したシェークスピア映画『オセロ』でヒロインのデスデモナ役を務めました。翌1923年に銀行家と再婚し女優業を離れています。


[IMDb]
Ica von Lenkeffy

[IMDb]
Szulamit

[Hangosfilm]
Szulamit

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