仏ラピーエル社は幻灯機の時代からの歴史を持つ光学メーカー。こちらは同社が1930年代前半頃に市販していたフィルム修復用キット。以前アンリ・プークタルの作品『意志』を購入した際にセットになっていたものです。
青色の化粧箱には1)木製スプライサー、2)フィルムセメント用小瓶、3)カッター兼やすり2本が収められていました。フィルム押さえのパーツが3つに分かれている構造は仏パテ社の初期スプライサーをほぼ踏襲しています。






パーフォレーションが中央部にある9.5ミリフィルムは他形式と比べ切れる頻度が高いためスプライサーは必須ツールでした。また個人撮影動画の編集にも欠かせません。実用の予定はありませんが錆びつき、汚れが目立つのでもう少し綺麗にしたいな、と。