




Pathé-Baby Projector Standard Lens F=26mm ( Mid-Late 1920s)
レンズ名 | メーカー名 | 製造国 | 焦点距離 | F値 | 使用映写機 | 製作時期 | レンズタイプ | レンズ構成 | 長さ(鏡胴含む) | 外径(鏡胴含む) |
パテベビー映写機用 スタンダードレンズ | 仏パテ社 | フランス | 26mm | 不明 | パテベビー映写機 | 1920年代前半から30年頃 | ペッツバール型 | 3群4枚 | 20.0 | 14.1 |
前玉タイプ | 前玉外径 | 前玉厚み | スペーサー(間隔環) | 中玉タイプ | 中玉外径 | 中玉厚み | スペーサー(間隔環) | 後玉タイプ | 後玉外径 | 後玉厚み |
凸凹ダブレット | 11.7 | 3.9 | 7.0 | メニスカス | 11.65 | 2.55 | – | 凸 | 11.7 | 2.2 |
仏パテ社の初期カタログで「短焦点レンズ(Objectif court foyer F 26mm)」と記載されているタイプで、現存しているパテベビー映写機の多くに標準装備されていたもの。単品でのカタログ番号はF22で定価は20旧フラン。
貼りあわせた2枚の前玉と、後群に凹レンズ+凸レンズを配した3群4枚のペッツバール式。後群の2枚の間にスペーサーはなく、軽く触れる形でセットされているため2群4枚と見ることもできます。
投影した9.5ミリフィルムをミラーレスカメラのセンサーで取りこんだ画像。1930年代以降のレンズと比べるとコントラストが低目で、周辺光量の落ちが目立ちます。歪みや流れは目立ちませんが、レンズの周辺部に行くほど色収差が強くなり滲んだ感じになります。9.5ミリフィルムが得意とする細やかなグラデーションもしっかり再現されており、全長2センチの小さなレンズとしては優秀なアウトプットだと思います。



レンズの向きを逆にしてミラーレスカメラに装着しカスミソウを接写した一枚。ピントが外れた部分の淡い滲み方はフィルム実写と同じ質感。
パテベビー映写機の弟機パテ・キッド用のレンズ(一番上の写真、左端のラッパ型フードが着いた一本)は鏡胴・フード一体型になっていますがレンズとその構成はパテベビー用と同じです。