

レンズ名 | メーカー名 | 製造国 | 焦点距離 | F値 | 使用映写機 | 製作時期 | レンズタイプ | レンズ構成 | 長さ(鏡胴含む) | 外径(鏡胴含む) |
パテクソール・クラウス | E・クラウス | フランス | 25mm | 不明 | パテベビー映写機 | 1930年代前半 | 1920年代前半から30年頃 | 3群3枚 | 20.0 | 14.0 |
前玉タイプ | 前玉外径 | 前玉厚み | スペーサー(間隔環) | 中玉タイプ | 中玉外径 | 中玉厚み | スペーサー(間隔環) | 後玉タイプ | 後玉外径 | 後玉厚み |
凸 | 10.0 | 1.9 | 2.0 | 凹 | 10.5 | 2.55 | 2.35 | 凸 | 10.6 | 2.1 |
仏パテ社の初期カタログでは「極短焦点レンズ(Objectif court foyer extra F=25mm)」と記載されている一本で単品でのカタログ番号はF23k、定価は55旧フラン。今回比較テストにあわせて分解清掃、構成を確認したところスタンダードレンズとは異なり3枚3群のトリプレット型でした。
淡く柔らかい感じの発色・描写ですが、標準レンズと比べると一段シャープでケラれもやや目立たなくなっています。ただし標準レンズでは見られなかったフレア気味の部分や、流れるような放射状のボケが一部に発生しています。
以前に別項(「レンズの分解とパテクソール・クラウス f=25mmの話」)でも触れたように、2015年頃、映写機を集めてから割とすぐの時期にスタンダードレンズとの実写比較を行ったことがあります。
この時、パテクソール・クラウスの方は白く霞がかったソフトな感じで描写されていました。
ミラーレスにマウントして接写。クリーニングしたうえで実写に挑んだのですが、ソフトで甘い描写に変化はありませんでした。物足りない感じがしたため別構図で撮ってみました。
被写体深度は浅め、背景側に二線ボケ、手前が流れる感じになっています。ただし浮ついた感じは消えますよね。6年前のテスト結果も考慮に入れるとフレアの出やすい白基調のフィルムを苦手にしているのかな、と。