映写機用レンズの肖像 [05]: 仏エルマジ社 マジステール F1.9 40ミリ

Hermagis Magister F=1.9 40m for Paillard Bolex Type D Projector (Mid 1930s)

レンズ名メーカー名製造国焦点距離F値使用映写機製作時期レンズタイプレンズ構成長さ(鏡胴含む)外径(鏡胴含む)
マジステール仏エルマジ社フランス40mm1.9ボレックスD型1930年代中盤ペッツバール型2群4枚52.025.0
前玉タイプ前玉外径前玉厚みスペーサー(間隔環)中玉タイプ中玉外径中玉厚みスペーサー(間隔環)後玉タイプ後玉外径後玉厚み
凸凹ダブレット25.08.0凸凹ダブレット20.07.5

パイヤール・ボレックス社の9.5ミリ/16ミリ両用D型映写機に付属していたレンズ。9.5ミリフィルムを実写する時に使用しているメイン機の一台でもあるため今回はレンズの分解は行いませんでした。鏡胴の形が異なるもの、同時に紹介しているF1.6の40ミリと同じく2群4枚のペッツバール式となっています。

9.5ミリフィルムを実写した際のサンプル画像。この時はピントあわせが上手くいかず、左側のフォーカスが外れ気味になっています。描写の質感は毛並の柔らかい表現などF1.6の40ミリに近いものがあります。四隅の光量低下が多少目立ち、周辺部に流れるような動きが見られます。

ミラーレスにマウントした際の接写作例。やはりF1.6の40ミリに似た感じ。開放での被写体深度はやや浅目。赤系の発色が鮮やかでピントのあっているやや先で二線ボケが出ています。ただしF1.6の背景に見られた玉ボケは見られず、ソフトに溶けるようなボケが出ています。

コントラストが強くはっきしりした絵面になる一方、白い部分で白飛びが発生。フィルム実写時にも画面上部に似たような傾向が出ているのが分かります。


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