

Hermagis Magister F=1.9 45mm for Paillard Bolex Type DA Projector (Mid 1930s)
レンズ名 | メーカー名 | 製造国 | 焦点距離 | F値 | 使用映写機 | 製作時期 | レンズタイプ | レンズ構成 | 長さ(鏡胴含む) | 外径(鏡胴含む) |
マジステール | 仏エルマジ社 | フランス | 45mm | 1.9 | ボレックスDA型 | 1930年代中盤 | ペッツバール型 | 3群4枚 | 46.0 | 25.0 |
前玉タイプ | 前玉外径 | 前玉厚み | スペーサー(間隔環) | 中玉タイプ | 中玉外径 | 中玉厚み | スペーサー(間隔環) | 後玉タイプ | 後玉外径 | 後玉厚み |
凸凹ダブレット | 20.0 | 8.0 | – | メニスカス | 22.5 | 4.6 | 0.5 | 凸 | 22.4 | 4.0 |
パイヤール・ボレックス社の9.5ミリ/16ミリ両用DA型映写機に付属していたレンズ。同映写機はF1.9の40ミリを装備していたD型のアップデート版に当たります。鏡胴の形は他のマジステールとは異なるものの、レンズ構成はペッツバール式で変更はありません。
9.5ミリフィルムを実写してみたときのサンプル画像がこちらです。F1.6/40ミリとF1.9/40ミリがやや褐色気味の柔らかい描写をしていたのと比べ、F1.9/45ミリは彩度が低く、かっちりした印象の絵を返してきます。
ミラーレスにマウントした接写作例。被写体深度はやや深めでピントあわせがしやすいです。彩度が低いため「枯れた」感じの渋いアウトプットになりました。ピントがあっている部分の解像度はF1.9/40ミリより一段階高いものとなっています。
焦点距離40mmを装備しているボレックス社のD型映写機は250ワット光源での映写を前提とした一台です。焦点距離45mmを装備しているDA型は400ワットのランプで映写する形にアップデートされていました。無理に明るさを追求する必要がなくなり描写の精度を重視したレンズづくりに向ったのがF1.9/45mmだった、と見ることもできます。