映写機用レンズの肖像 [08]: 独メイヤー・ゲルリッツ社 キノン・スーペリアー f=20ミリ

Meyer Görlitz Kinon Superior F=20mm Projection Lens

レンズ名メーカー名製造国焦点距離F値使用映写機製作時期レンズタイプレンズ構成長さ(鏡胴含む)外径(鏡胴含む)
キノン・スーペリアーメイヤー・ゲルリッツ社ドイツ20mm不明不明1930年代中盤?ペッツバール型3群4枚64.6525.0
前玉タイプ前玉外径前玉厚みスペーサー(間隔環)中玉タイプ中玉外径中玉厚みスペーサー(間隔環)後玉タイプ後玉外径後玉厚み
凸凹ダブレット14.05.214.1メニスカス12.60.712.6

キノン・スーペリアーの焦点距離20ミリ。単体で購入したもので本来の映写機名は不明。

鏡胴部分が大きく全長は65ミリほどあります。根元にレンズのユニット本体をねじこんだ形で、レンズそのものは直径15ミリ弱、ユニット全体の長さも20ミリほどと思ったよりコンパクトなものでした。構成は焦点距離40ミリ同様3群4枚のペッツバール。

20ミリの焦点距離は撮影用レンズで言うと広角レンズに当たります。レンズ性能比較用に自作したシステムが広角寄りのレンズに対応しておらず実写のサンプルを撮れていないのですが、ひとまずミラーレスに載せて試し撮りをしてみました。

フランジバックの兼ねあいで四隅が大きくケラれました。とはいえこの形の方がレンズの特徴が見えやすいですね。

ドミプランやトリオプランと同様、ピントを外れた場所の点光源に玉ボケの出やすいレンズです。キノン・スーペリアーではグルグルボケの出方が強く、円い玉ボケがレンズの外周に近づくにつれ潰れて弧の形となり互いに重なりあうことで個性的な絵面になります。

角度を変えてもう一枚。中央奥の点光源が歪みのないバブルボケになっているのが分かります。トリオプランやドミプランなどで発生してくる玉ボケは、絞りに使用されるブレードの影響を受けて実際には六角形だったり十五角形だったりします。映写機用レンズには絞りの発想がない(=ブレードがない)ため綺麗な円になります。

本来の映写機用レンズとして使用する場合、横長の矩形部分でフィルムを映写することになります。四隅を中心に流れの目立つ画質になるのがこの写真からでも分かります。

今回独メイヤー社と仏エルマジ社のレンズを複数紹介してきました。どちらが優れている云々ではなくて、それぞれの会社が理想としているレンズ観が如実に表れていて興味深かったです。

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