先日、東京拠点のウェブマガジン「アーバンライフ・メトロ」に世田谷に特化した古フィルムのデジタルアーカイブの紹介記事が掲載されていました。
『世田谷クロニクル 1936-83』はせたがや文化財団・生活工房がNPO法人(記録と表現とメディアのための組織)の協力を得て収集した個人撮影8ミリ動画のオンライン・デジタル・アーカイヴ。2021年5月のサイトリニューアルをきっかけに口コミで話題となっていったようです。
古い個人撮影動画をデジタル公開する試みはユーチューブを含め多く見られますが、対象を一つの行政単位、コミュニティに絞った企画は海外でも例がなく、「匿名者たちによって連綿と記録されてきた集団の記憶」と形容できる独特の世界線を描いています。8ミリ独特の発色や解像度、フリッカリングが被写体とあいまって良い感じに昇華されています。