


« Penang And Up The Peak » (Malaysia late 1920s) Penang Hill & George Town
from US 9.5mm Home Movies shot in South and South East Asia
1920年代後半に東南アジアを訪れた米国人観光客が記録した7本のフィルムより、現在マレーシアの一部となっているペナン島周辺で撮影された映像をまとめたもの。フィルムケース側面には「Penang And Up The Peak」の手書き文字があります。
冒頭に宗教建築物の遺構が映し出され、手前に立っている旅行者の姿が見えます。次いで川下りとなり、ボートを操舵している男の後ろ姿。跳ねる水に迫力があります。
その後、ペナンヒルを登っていくケーブルカーが登場。上りと下り列車がすれ違う個所だけ複線になっています。現在は高速ケーブルカーとして人気を呼んでいますがその開通は1923年。初期の車両を捉えたものと思われます。
ケーブルカーから山麓を見下ろし、おそらく中間駅(左下)で働いている地元民を捉えた後に動画は船上視点に切り替わり、海岸に密集する集落、船を追走してくるボートを映し出していきます。
湾岸に小さな家が立ち並ぶ風景は京都伊根町の舟屋にも似ていて趣があります。
ペナン島の玄関口に当たるジョージタウンの湾岸部には、華僑の一族が暮らす水上住宅があったことで知られています。

現在のジョージタウン(クリエイティヴ・コモン:ソース Flickr)
ウィキに転載されていたジョージタウンの近影。背景の丘や木立の感じから見てこの画像の赤枠で囲った部分とその少し左側、見切れている部分が動画に映っています。