ロート・イラ Lóth Ila (1900 – 1975)

絵葉書と『演劇生活 Színházi Élet』誌から見る
1910年代ハンガリー映画(06)

Lóth Ila Late 1910s Hungarian Postcard

1900年(一説には1899年)ブダペスト生まれ。演劇学校を卒業後、16歳で映画女優としてデビュー後、その才を高く評価されスター映画社に入社。1916年から1921年秋にかけ、同社の花形女優として活躍しました。1921年末にミュンヘン軽喜劇芸術映画社に移籍、2年程ドイツ映画界での活動を続けますが1923年、結婚と共に一旦女優業を離れます。戦後、1940年代末に老け役として映画界に復帰、亡くなる直前の1970年代中盤まで女優人生を全うしました。

A magyar “Weixler Dorrit”
「演劇生活(Színházi Élet)」誌
1918年7月28日-8月4日付第30号

「演劇生活」誌では1918年の初め頃から誌面に登場するようになってきています。前年末に軽喜劇『リリ』を映画化した作品に出演しており劇界でも認知されるようになってきた流れです。この時期はドイツの娘役女優ドリット・ワイクスラーを引き合いに「ハンガリーのドリット・ワイクスラー(A magyar “Weixler Dorrit”)」と形容されていました。

『山麓にて(Hegyek alján)』

『壱弗(Egy Dollár)』

ロート・イラに関してはハンガリー国立映画協会アーカイヴ(NFI Filmarchívum)が丁寧な発掘作業を試みています。戦前ハンガリーを代表する監督バログ・ベーラ(Balogh Béla)の手による1920年作品『山麓にて(Hegyek alján)』、さらにハンガリー無声期の最終作となる1923年作品『壱弗(Egy Dollár)』(ウエ・ユンス・クラフト監督)の2作を修復、その一部はオンラインでも公開されています。

『過去との邂逅』(Találkozás a múlttal – Lóth Ila, 1967年, ハンガリー国立映画協会アーカイヴ)

またハンガリー国立映画協会アーカイヴには1967年の記録映像も残されています。女優さん本人に自身の古い作品を見てもらいながらコメントを貰う内容で初期作の断片も収録されていました。

デビュー当初はアイドル女優の扱いを受けていた彼女ですが20年頃になると『ジェーン・エア』や『デイヴィッド・コパフィールド』など文芸作品でもヒロインを演じるようになっています。ハンガリー初期映画が成長・成熟を遂げていく軌跡と、映画女優としての立ち位置の変化が軌を一にしています。

[IMDb]
Ila Lóth

[Hangosfilm]
Lóth Ila

[出身地]
ハンガリー(ブダペスト)

[データ]
City III 102, Színházi Élet kiadása, Angelo Fotografia


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