以前に紹介したターレット式のフィルター付きモトカメラに付属していたワイドコンバーター。仏パテ社が発売していたモトカメラ用「アンプリ・パテ(Ampli-Pathé G2)」の日本版コピー商品。


元箱に「九ミリ半用/ダイヤ望遠レンズ/TYPE AH」の文字あり。遮光フードがセットになっています。
1938年(昭和13年)の「パテータイムズ」に広告を発見しました。国産のアルマ撮影機に対応した「ダイヤ印 アルマ望遠レンズ」で、左下に
「モートカメラA型3.5用 十五圓
モートカメラA型2.7用・H型モートカメラ兼用 十五圓
モートカメラF1.5用 十七圓
同用 ケース 二圓五十銭」
とあり、2行目の「モートカメラA型2.7用・H型モートカメラ兼用」が「AH」に対応。
日銀の資料によると1938年の企業物価指数(1.327)が2021年には735.5になっています。約554倍なので「十五圓」は2021年の8300円程度に相当する感じでしょうか。ちなみにH型モートカメラの市販価格が当時135円で、これは2021年の7万5千円弱に相当します。