絵葉書館・ロシア帝国/ソヴィエト並びに旧ソ連構成国 より
6月7日、ウクライナから絵葉書が届きました。
絵葉書やサイン物、古書籍をウォッチしていた中にウクライナ在住のセラーさんが数人いて、その一部は今年3月を境に活動が止まっています。あるアカウントはアイコンが軍服姿に変わっていて、文章による説明はなくとも状況は伝わってきました。それでも商品や評価の動いているセラーさんがまだいるんですよね。ドネツク拠点の絵葉書屋の商品説明に目を通していくと次の文書が見つかりました。
爆撃後にコレクション類は別な場所に移動しました。残念ながら絵葉書すべてを救い出すことはできませんでしたが。
皆様のサポート感謝いたします。
どの国にも平和のあらんことを。
COLLECTION MOVED TO THE OTHER PLACE AFTER BOMBING. UNFORTUNATLY, NOT ALL THE POSTCARDS SURVIVED.
THANKS FOR YOUR SUPPORT!
BEST WISHES AND PEACE TO ALL COUNTRIES!!!
頭の片隅に「悠長に絵葉書のやりとりをしている状況ではないのかな」が過ぎったのは事実です。よく考えてみると逆でした。皆が前線に出ていたり避難生活を送っている訳ではなくて、相当数の人々は何らかのリスクを負いながら日常生活を送り、日銭を稼がなくてはいけないのかと。
購入は5月5日。発送連絡が一週間後、ほぼ一か月かけて日本に到着したことになります。



ドネツクの絵葉書屋さんからの封筒にはキーウ州ファスチフ(異称ファストフ/Фастов)の消印が押されていました。もう一つ別件で頼んだ絵葉書はキーウの消印。手元に届いたシワシワの封筒を見ていると、物流や配送を含めて見えない所で多くの人々が動いているのを実感します。



到着した絵葉書は6枚。ロシア人男優が1枚混ざっていて、他は皆サイレント期のウクライナ女優さん。元々は一番左のエマ・ツェサルスカヤ(Emma Tsesarskaya)をウォッチしていました。調べたら他にも初見の名前が続々と。折を見て紹介できたら良いなと思っています。