サイン館・ハンガリー より


6月末にハンガリーからサイン物が到着しました。
これまで2度(2015年末、2020年)お世話になった和歌山拠点の輸入雑貨店「コツカマチカ」さん経由で入手したものです。
前回は「演劇生活」誌合本の輸入を依頼しており、コロナ禍で欧州の輸送が混乱した時期と重なって商品到着まで3ヶ月ほどかかっています。今回は4月末に注文。コロナの影響が完全に払拭されていない状況にウクライナ侵攻が加わり、海外の物流全般が不安定になっている中での個人輸入となりました。それでも2か月弱で手元に到着。コツカマチカのご担当者さま、現地での買い付けを担当していただいたスタッフの方にこの場を借りて御礼申し上げます。
今回入手したのは6点。
・コルナイ・マルギット Kornay Margit (1883-1953)
・パールマイ・イルカ Pálmay Ilka (1859-1945)
・ラーバシュ・ユーツィ Lábass Juci (1896-1932)
・レンケッフィ・イツァ Lenkeffy Ica (1896-1955)
・ネーメス・マーリア/マリア・ネメス Németh Mária (1897-1967)
・デラ・リピンスカ Dela Lipinska/Lipinskaja (1907-1982) ポーランド
ラーバシュ・ユーツィとレンケッフィ・イツァは既に記事を投稿しているため写真はそちらに統合していきます。
東欧諸国の枠組みで見た時、ハンガリーは無声映画の発掘に最も熱心な国です。ハンガリー国立映画アーカイヴ(Magyar Nemzeti Filmarchívum/MNFA)はオンラインで積極的に情報を発信、先日も1920年作品『死後(A halál után)』の修復版完成の報告を兼ねてサンプル動画を投稿していました。
同作はガストン・ルルーの長編小説(『遠くから還ってきた男』L’homme qui revient de loin)をデエーシ・アルフレート監督が映像化した一作。主演はホッライ・カミッラ。怪異色の濃い内容は初期ホラー映画の愛好家にも訴えかけてくるものです。