中野 英治 [Nakano Eiji]

日本・男優 より

Nakano Eiji Late 1920s Autographed Postcard

彼は明治三十七年十二月に京都市下京區西ノ京伯樂町で生れた。法政の豫科を出てから大正十三年三月に日活に入り、最初の主演映畫『大地は微笑む』に依つて始めて彼れの天分を認められて一躍名聲を博した。其後『人間』『日輪』に主演して益々男を上げ現在では岡田時彦、大河内傅次郎、河部五郎と相並んで日活の樞位を占めてゐるばかりでなく映畫界のスターである。
 音樂、運動、乗馬に趣味を持ち洋食が大好きである。

『玉麗佳集』(1928年2月、中央書院)

本名中野榮三郎。明治卅七年、東京府下大森に生る。法政大學豫科終了後種々職業を變へ大正十四年三月日活に入社し、「大地は微笑む」に初出演、初主演し以来數多の傑作を以て雄飛、昭和五年五月帝キネに入社して現在。最近の主な作品は「摩天樓」「修羅城」等、帝キネでは「若き血に燃ゆるもの」「野獸群」等。身長五尺二寸。體重十三貫二百。スポーツが趣味。

『芝居と映画 名流花形大寫眞帖』
(1931年1月、冨士新年號附録)

堅くひろい額、凹んだ眼、削げた頬、痩躯長身 – 彼は常に蒼白く燐の如く燃ゆる神経をその全貌に現してゐる。

彼の熱意と澁味のある藝風は學生フアンに殊に歡迎されてゐる。精悍な、正義心反省心に强い青年の役は、彼の好むところで、謂はゞ彼は新時代の二枚目である。 – 法政大學出身、映畫俳優のインテリ級である彼は、扮すべき人物の性格への理解が深く、また工夫も十分である。

絶えざる努力とその機略 – 彼の拓くべき道は益々多岐であり、その技能はいよいよ冴ゆるばかりであらう。(新興キネマ)

『東西映画 人氣花形寫眞大鑑』
(1933年1月、冨士新年號附録)


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中野映治

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Eiji Nakano