] 映画の郷 [

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初演映画「千鳥なく夜」、最近は種々の時代劇に出演して、相當のフアンを持つてゐる。本名折口千代子、明治三十六年東京に生る。趣味は三味線。

『世界のキネマスター』
（1925年5月、報知新聞社出版部）

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　本名は折口千代子。
　明治三十六年十月一日、大阪に生れた。
　父は新派劇團の重鎮木下吉之助である。
　父に似て舞踊と劇に趣味を持ち、九歳の時上京して本郷の小學校を卒業後、長唄、琴、舞踊を修め、大正十三年一月帝キネへ入社、二月松竹下加茂へ轉じた。爾来その熱心な藝は世間からも認められて來た。
　大正十四年六月、夫の久米讓と共に蒲田スタヂオへ移つた。
　現住所　本郷區金助町六〇

『キネマの人々』 朝島黎吉
（1927年10月、啓明社）

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本名は折口千代子、新派の木下吉之助の娘で松竹の久米讓の女房。明治三十六年生れの二十六歳である。高等小學校を卒業後大正十三年二月夫讓と共に松竹下加茂撮影所入り、時代劇に出演す。初演は『千鳥鳴く夜』で四郎五郎一派の『日光圓藏』『白菊の歌』等に主演す。

『玉麗佳集』
（1928年2月、中央書院）

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