

1月3日、初詣を兼ねて池上本門寺に墓参りをしてきました。
朝早い時間で参詣客の姿は疎ら。周りは薄暗く、地元の方々が時々ジョギングで墓所を抜けるように過ぎていきます。
ちょうどお墓に覆いかぶさるような木立があって、秋から冬にかけ落ちてきた木の葉が二人のお墓を敷き詰めていました。くるぶしまで埋まるほどの深さで進めそうにありません。箒と塵取りを持ってきて落葉を一ヶ所にまとめていきます。

敷石が見え始めた頃に朝陽がお墓を照らし始めていました。向かいあう池田家と栗島家の墓、その間に墓誌、そして黒御影石の碑が置かれています。




ロウソクの火が揺らめく中に立ちこめていく白檀の香り。普段慌ただしさに呑みこまれているとこんな風に心を静めていく時間は貴重に思えてきます。また暖かい季節に来ますね。
すでに本堂からの祈祷の声が聞こえ始めていました。日中は相当な人出だと思われ、交通整理を行う警備員の方々が駐車場手前に集まって配置を確認しています。
本門寺の西に位置する大坊坂を下りていきます。結構な傾斜の石段を下り切って右に曲がり、大坊本行寺の境内に入ってすぐ右手にあるのが溝口監督のお墓です。



墓石の左側面に「常光院殿映德日健居士」の戒名。


右手前に置かれていた記念碑。前面には歌人・吉井勇氏による悼歌、背面には代表作と受賞歴が記されています。
十年ほど前、今はもう閉鎖されたオンラインの映画コミュニティに日参し、海外の愛好家たちと毎日映画談義を交わしていたことがあります。あの時の溝口監督の認知度、愛され具合は凄かったです。今はみんなあちこちで好き勝手にやっているのですが、何かの縁があって日本でのオフ会でもあるなら案内したい場所です。
この日はこの後本門寺で初詣、二ヶ所(養源寺、深川江戸資料館)で獅子舞を見てからホテルに向かいました。
【養源寺】









【深川江戸資料館】






【GMOデジタル美術館】





