「9.5ミリ 個人撮影動画・国外」より
こちらは2018年に入手した18本組のセット。撮影年月日や被写体を手書きしたものが多く、1926年の夏頃から翌年の夏にかけ一年程に渡って撮影されているのが分かります。
残念なことに大半のフィルムが途中で切れており、切れた部分がクルクルと巻かれてひとまとめにされていました(写真だと手前の小箱に見えるものです)。「切れ端」の分量が多く、どのフィルムに対応していたのか分かりにくいため全体を修復~実写しようとすると相当手間暇がかかりそう。
幸い、スキャンを行う際にケースは不要だったので今回は実写はせずデジタルのみで内容を確認していくことにしました。
こちらの動画は1926年6月30日に撮影された一本。終業式の日に学校で催しがあったようで、子供二人(セワード君とベティさん)が仮装姿でじゃれている様子を記録しています。
こちらは1926年10月23日撮影。ラベルに明記されているように仲間内でバレーボールをしている消防団員を捉えています。
撮影時期は不明ながら、米バーモント州の南西に位置するベニントン・バトル・モニュメントでの一コマ。独立戦争時の激戦を後世に伝える記念碑(オベリスク)で動画は砲台に上っている子供たちの姿を捉えていました。
他の動画の撮影ポイントを見ていくとセント・キャサリン湖(1926年7月25日)、カローガ・レイクやマリアヴィルなどベニントン・バトル・モニュメントから車で一時間半程度の位置に集中しています。米バーモント州南西から州境を超えニューヨーク州に入った辺りが行動範囲で、この近辺に住んでいたアマチュア撮影家の想い出が詰まったフィルム群のようです。
番号無し:『ベティとセワード』(1926年6月1日)
番号無し:『仮装したベティとセワード』(1926年6月30日)
1322:『ジム・スチュワートとその細君/マット・コミスキー』
4158:『ビリー・ヒューズ/アレンとエヴェリン』(1926年6月4日&21日)
5130:『セント・キャサリン湖』(1926年7月25日)
5131:『カローガ・レイクのベティとセワード/セント・キャサリン湖』(1926年7月25日)
9026:『バレーボール中の消防団員たち』(1926年10月23日)
9928:『ビリー・ヒューズ生後四ヶ月』(1926年11月7日)
9480:『堅信式』(1926年6月11日)
772:『無題』
4243:『ベニントン・バトル・モニュメント』
5594:『無題』
7922:『無題』
8147:『無題』
9131:『ボート遊び』
9259:『マリアヴィルでの結婚式』
9283:『ビリー』
11564:『ビリーとセワード』