1920年代半ば〜後半ミニチュア写真フレーム(阪東妻三郎、市川百々乃助、尾上松之助)

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正式名称は不明。これまで3度ネットオークションにかけられたのを見た覚えがあります。最初の2回は競り負けし、3度目に入手したのがこちらです。

物としては金属製の小さなフレーム(1.0 × 1.7センチ)に一回り小さな鏡と俳優ブロマイドを収め、中身が落ちないように上の輪に紐を通しています。参考までに一円玉と並べてみるとサイズ感が分かるのではないかな、と。

阪東妻三郎と市川百々乃助が複数点、尾上松之助がひとつ。残りは写真が小さすぎて特定できませんでした。俳優の選び方から20年代中盤~後半でしょうか。

興味深いのは、これまでに見かけた3度がいずれも単品ではなく10個程度の束になっていたこと。個人が収集していたというより、縁日の屋台や駄菓子屋で売るためセットにしてあった在庫がそのまま残ったような感じです。

大正6年(1917年) ルース・ローランド主演 『ネグレクティッド・ワイフ』 宣材 印刷メッセージ付きダイレクトメール

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パテ社が自社作品の『ネグレクティッド・ワイフ』宣伝のため直々に製作した絵葉書で、1917年6月12日に投函された消印があります。受取人はロンドン、ブロックリー在住のエイミー・リチャードソンさん。

「新作の『ネグレクティッド・ワイフ』をご覧にはなられましたか。必ずやお気に召すものと信じております。これまでに自分の主演した連続物で一番の出来映えと自負しております」

などなど、メッセージ面には主演ルース・ローランドの「手書き風」メッセージが印刷されており、その下に青のインクで「1917年5月13日公開」のスタンプあり。

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当時の映画会社の宣伝活動については十分な研究は残されていないようです。届けられたファンレターなどから住所氏名をリストアップしていき、この種のDMを送ることで効率の良い宣伝をしていたのではないか、と思われます。

葉書の縁に一か所大きな欠けがあって、ピンで留めていた跡から破れたものではないか、と。見えるところに留めていた位ですので、費用や労力をかけるだけの宣伝効果はあったようです。

晩年のフリッツ・ラングが送ったクリスマス&新年祝いのカード

フリッツ・ラング監督が晩年(1970年頃)に送ったクリスマス&ニューイヤーカード。以前、フランスの女優マドレーヌ・オズレイさんに宛てた電報をご紹介いたしました。出所が同じでおそらくオズレイさんが保管していた一点と思われます。

二つ折りで開いた大きさは22.0×15.5cm。折った時、外側に幻想的なイラストが見えるようになっていて、裏面に5か国語で説明が付されています。開くと内側に「メリークリスマス&新年おめでとう フリッツ・ラング」の印刷メッセージ。

こちらはユニセフのチャリティ用カードで、晩年を合衆国で過ごしたラング監督の慈善活動の一端を伺うことができます。