岩田 祐吉 (1887 – 1980)

「日本 [Japan]」より

Iwata Yukichi Autographed Postcard
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深刻な藝風は當代その比を見ない。性格俳優としてフアンの人氣を一身に集めてゐる。人情物、悲劇物が得意と共に、叉喜劇物の主人公をもやりこなせる人だ。先づ外國の俳優と比べても恥ずかしくない人だらう。松竹入社は大正九年六月趣味は讀書、素人寫眞。

『世界のキネマスター』
(1925年5月、報知新聞社出版部)

明治廿年三月岐阜縣大垣市で生る。廿一歳の時河合武雄の門に入り新派俳優として各地に巡業したことあり、大正九年六月松竹キネマ創設と共に映畫界に入り現に蒲田の古参の大幹部として重きを爲す。『奉仕のばら』が初演で爾来『妖女の舞』『一太郎やい』『船頭小唄』『父』『黑川博士』『虹晴』『乃木將軍』『廣瀬中佐』等枚挙に遑がない。最近では『久遠の像』『人生の浪』等の主演がある。性格俳優として益々老熟の演技を見せフアンの人氣がある。

『玉麗佳集』(1928年2月、中央書院)

本名岩田祐吉明治廿年大垣市に生る。郷里の中學校竝びに藤澤幾次郎經營の俳優學校を卒業。初め河合武雄の門に入り大正九年蒲田撮影所創立と共に入社。主な近作は「棘の樂園」「3善人」「レヴユーの姉妹」「父」等。身長五尺三寸八分、體重十四貫八百目。趣味は讀書、園藝。

『芝居と映画 名流花形大寫眞帖』
(1931年1月、冨士新年號附録)

[JMDB]
岩田祐吉

[IMDB]
Yûkichi Iwata

[出身]
日本(岐阜県大垣市)

[サイズ]
14.2 × 10.1 cm

1917-22 忘れじの独り花(15)ヒルデ・ヴェルネル Hilde Wörner (1895 – 1963)

「フィア・エーマンス旧蔵サインコレクション」より

Hilde Wörner c1920 Autographed Postcard
Hilde Wörner c1920 Autographed Postcard

多年の舞臺經歴を有するドイツ知名の名女優で、映画に出演することは頗る稀で僅に數種あるのみです。我國には「王城鬼ボルサモ」が紹介されたのみだが、容姿の端麗、演技の確實なことは優に群少女優を抜いてゐる。

『世界のキネマスター』(1925年)

Hilda-Worner02

カリオストロ侯爵を主役に据えた奇譚『王城鬼ボルサモ』(1920年)で初めて出演作が紹介され、その後『快傑ダントン』(1921年)で日本のスクリーンに再登場しました。

元々はリザ・ワイゼ(Lisa Weise)が抜けた穴埋めでベルリン劇場に雇われたのがきっかけで、すぐに映画社の目に留まり映画女優デビューにこぎつけます。

Hilde Wörner in Danton (1921)
『快傑ダントン』(1921年)より

『快傑ダントン』では仏革命期に権力を持った政治家エロー・ド・セシェルに拾われ、豪華な貴族生活にまぎれこんでいく少女バベットを演じていました。また、日本未公開ながらルビッチのドイツ期最終作として知られる『炎』(Die Flamme、断片のみ現存)でも準ヒロインの扱いで登場しています。

[IMDB]
nm0937339

[Movie Walker]
ヒルデ・ヴェルネル

[誕生日]
11月17日

[出身]
ドイツ(カッセル)

[サイズ]
8.7 × 13.5cm

[データ]
Verl. Herm. Leiser,Berlin-Wilm. Phot. Zander & Labisch 1219