キャスリーン・クリフォード Kathleen Clifford (1887 – 1962) 米

男装のヴォードヴィル芸人として、キャスリーン・クリフォードは山高帽、燕尾服に方眼鏡姿で登場していた。垢ぬけたファッション感覚で「町一番の伊達男」の異名を受けることとなつた。 「昔活躍していた男装芸人キャスリーン・クリフォ … 続きを読む : キャスリーン・クリフォード Kathleen Clifford (1887 – 1962) 米

1921-22 『ハリケーン・ハッチ』(米パテ・エクスチェンジ社、ジョージ・B・サイツ監督)

蹴倒す、投げ出す、打倒す、ハツチは鬼の如く荒廻つた末遂に二人の幽閉されてゐる室へ飛び込んだのである、それツと二人の婦人を抱いて船室から飛び出ようとする時であつた、どうして焔へ上つたか船は炎々たる紅蓮の炎に包まれてゐるので … 続きを読む : 1921-22 『ハリケーン・ハッチ』(米パテ・エクスチェンジ社、ジョージ・B・サイツ監督)

1929 – 『斬人斬馬剣』(松竹、月形龍之介主演、伊藤大輔監督) 瀧本時代堂 説明本

伊藤大輔監督の初期傑作の一つ。こちらは公開(1929年9月20日)の5日前に発売された16ページの小説版。 現在国立映画アーカイブが所有している『斬人斬馬剣』復原版は9.5ミリ縮約版をブローアップしたものとなっています。 … 続きを読む : 1929 – 『斬人斬馬剣』(松竹、月形龍之介主演、伊藤大輔監督) 瀧本時代堂 説明本

戦前の映画解説本・説明本・ストーリー集(2020年度総括)

今年は古い解説本を探していた覚えがあって手元に25冊程のミニコレクションができました。サイト内でデータがばらけてしまったので時系列(公開順)に並べてみます。20年代半ばから30年代初頭の盛り上がりも伝わってくるのではない … 続きを読む : 戦前の映画解説本・説明本・ストーリー集(2020年度総括)

1926 - 高木新平主演 『南蠻寺の怪人』(東亞、長尾史録監督) 説明本・出版者不明

芳三郎の身は漸く危險を免れたが、哀れや遊女の此花は、此の騒ぎの最中に、南蠻虎の手下の爲めに拉し去られて、南蠻寺の隠れ家に連れて行かれた。惡漢の大將なる南蠻虎と彌六の辰、鮟鱇の重は不思議にも捕手を逃れて行き方知れずになつて … 続きを読む : 1926 - 高木新平主演 『南蠻寺の怪人』(東亞、長尾史録監督) 説明本・出版者不明

1925 – 『雄呂血』(阪妻プロ、二川文太郎監督) 湯川明文館・映畫文庫

湯川明文館による映畫文庫の第2番として公刊されたのが『雄呂血』でした。公開から約4か月後の1926年3月5日に初版。同月の10日までに十五版を重ねています。全124頁。表紙は二色刷り。冒頭に4枚のスチル写真があり、はしが … 続きを読む : 1925 – 『雄呂血』(阪妻プロ、二川文太郎監督) 湯川明文館・映畫文庫

1925 – 『落武者』(松竹蒲田、清水宏監督) 湯川明文館・映畫文庫

 嶮しいだらだら坂を下りて、もう麓も近いと思はれた頃、ふと眞十郎は歩みをとゞめて、 「靜に。」 と皆を制した。 「あれは何んだらふ。」  眞十郎が指さす方を見下すと、木の間がくれに白いものが飜つてゐる。 「はて何でせう。 … 続きを読む : 1925 – 『落武者』(松竹蒲田、清水宏監督) 湯川明文館・映畫文庫

1916 – 「活動繪もの語:呪の列車」(『飛行少年』大正5年12月号所収、日本飛行研究會)

大正五年に日本で公開された『呪の列車』はキネマ文庫(榎本法令館)など当時の説明本文庫で取り扱われることはありませんでした。唯一、子供向けの読み物雑誌として人気のあった「飛行少年」誌の大正五年十二月号に「繪もの語」版6頁が … 続きを読む : 1916 – 「活動繪もの語:呪の列車」(『飛行少年』大正5年12月号所収、日本飛行研究會)

1929 – 『大利根の殺陣』(東亞、嵐寛壽郎主演、後藤岱山監督、山中貞雄助監督) 瀧本時代堂 説明本

『サアサア、行け行け、今日こそは思ひのまゝに腕だめしをしてやるぞつ…』と、乾分どもはわいわいと出かけて行くので、今や大利根一帶の沿岸は殺氣滿ち充ちて今にも血の雨、血の川は目前に現はれ出るやうな氣がして來るのであつた。 斯 … 続きを読む : 1929 – 『大利根の殺陣』(東亞、嵐寛壽郎主演、後藤岱山監督、山中貞雄助監督) 瀧本時代堂 説明本

1929 – 『月形半平太』(東亞、草間實主演、枝正義郎監督) 瀧本時代堂 説明本

或る夜のこと、京都三條の橋の畔り淋しい所を通つて行くと彼方なる暗がりの物影より突然現はれ出た、四五人づれの壯漢があつた。 『ヤアツ…來たぞ』とばかりに、彼等がさゝやきの聲の未だ絶えぬ間に、最ふ彼等の白刄は半平太の前後左右 … 続きを読む : 1929 – 『月形半平太』(東亞、草間實主演、枝正義郎監督) 瀧本時代堂 説明本

1926年 – 市川右太衛門主演『孔雀の光 前編』(マキノ、沼田紅緑監督)説明本・出版者不明

何は兎もあれ、生命に代えて守護して居る大切なる御宸筆が怪賊の手に奪られたあつては、朝廷に對し奉りて御申譯がない。何うあつても之れを尋ね出さなければならぬ、と一大決心を起したのが少將の令嬢八重姫である。 『譬え女でも武士の … 続きを読む : 1926年 – 市川右太衛門主演『孔雀の光 前編』(マキノ、沼田紅緑監督)説明本・出版者不明

1926年 – 阪東妻三郎主演『幕末』(阪妻プロ 、宇澤芳幽貴監督)説明本・出版者不明

「阪東妻三郎関連」より 彼の武士は、いよいよ圖に乗つて亂暴を働いて居る、此有様を見た兵之助は忽ちムツと怒り出し「ヤア無禮な奴である。場所もあろうに斯る遊里の巷で亂暴を爲すとは男らしくもない奴じゃヨシ俺が取つ締めてやるぞ」 … 続きを読む : 1926年 – 阪東妻三郎主演『幕末』(阪妻プロ 、宇澤芳幽貴監督)説明本・出版者不明

1926 – 高木新平・生野初子主演『傷魂』(東亜キネマ、長尾史録監督)説明本・出版者不明

京傳は、遂に此の玄右衛門を暗殺して仕舞つた、其後に残されたのが伜の銀之助である、『あゝ我が父を殺したのは京傳である、『彼れを討ち取つて父の仇を返さなければならぬ』とさまざまに苦心して居たが却つて京傳に覺られて已に危くなつ … 続きを読む : 1926 – 高木新平・生野初子主演『傷魂』(東亜キネマ、長尾史録監督)説明本・出版者不明

1931 – 大島印刷株式会社・活動文庫(その三) 『阿波十郎兵衛』 (帝キネ/新興、寿々喜多呂九平)

こちらは浪花、十郎兵衛と約束した鱶七は、或る夜小幡の室へ忍び込んで、まんまと名刀國次を盗み出し、之を十郎兵衛の宅へ持來して「サー旦那、お約束の刀は持つて參りました……五百兩の方はいかゞでございます」十郎兵衛「未だ江戸から … 続きを読む : 1931 – 大島印刷株式会社・活動文庫(その三) 『阿波十郎兵衛』 (帝キネ/新興、寿々喜多呂九平)

1931 – 大島印刷株式会社・活動文庫(その二)『海江田譲二の高田の馬場』(日活、辻吉朗監督)

或る一日街頭の易者に己の身上を占はせました。 『世辭追従の嫌ひな貴殿の氣質を當世向きにしなければ士官はなかなか困難です……それに今の世の中は何といつても腕前なぞより金ですからね』 と淡泊と片付けられ、氣早な安兵衛憤つたの … 続きを読む : 1931 – 大島印刷株式会社・活動文庫(その二)『海江田譲二の高田の馬場』(日活、辻吉朗監督)

1931 – 大島印刷株式会社・活動文庫(その一)『野に叫ぶもの』(松竹、島津保次郎監督)

悌二(ていじ:鈴木伝明「あの海岸を埋立てられたら漁家二千人の生活はどうなると思ふ」 健(たけし:高田稔)「知らん」 悌二「二千人の人間を殺してまで君は金を儲けたいのか」 健「儲けたい」 悌二は云ふことを知らなかつた。そし … 続きを読む : 1931 – 大島印刷株式会社・活動文庫(その一)『野に叫ぶもの』(松竹、島津保次郎監督)

1920 – 春江堂書店・大活劇文庫『曲馬団の秘密』(The Iron Test、ヴァイタグラフ社)篠田緑水訳

1918年に公開された15章物の連続活劇『曲馬団の秘密』をベースにした日本語小説版。モノクロのデジタル版を国立国会図書館のアーカイヴで読むことができます。 パール・ホワイトの中期作品『呪の家(The House of H … 続きを読む : 1920 – 春江堂書店・大活劇文庫『曲馬団の秘密』(The Iron Test、ヴァイタグラフ社)篠田緑水訳

1920 – 春江堂書店・大活劇文庫『蛸の手』(The Trail of the Octopus)麻生重人訳

「はい、少し斗りお願の筋があつてまゐりましたの。此の手紙を御覧下さい。」  恁う云つてラスは一通の書面をホルムスに差し出した。ホルムスが何が書いてあるかと怪しみながら取り上げて目を通して見ると、「死の商標は旋て我々の手に … 続きを読む : 1920 – 春江堂書店・大活劇文庫『蛸の手』(The Trail of the Octopus)麻生重人訳

大正6~10年(1917~21年) 春江堂の大活劇文庫

大正時代の中期、 1917~21年半ばにかけて40冊ほど出版されたのが「大活劇文庫」です。幸運なことに国立国会図書館がそのほとんどを所蔵しておりデジタル版を読むことができます。 この大活劇文庫はやや複雑な過程を経て成立・ … 続きを読む : 大正6~10年(1917~21年) 春江堂の大活劇文庫