1920 – 春江堂書店・大活劇文庫『蛸の手』(The Trail of the Octopus)麻生重人訳
「はい、少し斗りお願の筋があつてまゐりましたの。此の手紙を御覧下さい。」 恁う云つてラスは一通の書面をホルムスに差し出した。ホルムスが何が書いてあるかと怪しみながら取り上げて目を通して見ると、「死の商標は旋て我々の手に … 続きを読む : 1920 – 春江堂書店・大活劇文庫『蛸の手』(The Trail of the Octopus)麻生重人訳
「はい、少し斗りお願の筋があつてまゐりましたの。此の手紙を御覧下さい。」 恁う云つてラスは一通の書面をホルムスに差し出した。ホルムスが何が書いてあるかと怪しみながら取り上げて目を通して見ると、「死の商標は旋て我々の手に … 続きを読む : 1920 – 春江堂書店・大活劇文庫『蛸の手』(The Trail of the Octopus)麻生重人訳
大正時代の中期、 1917~21年半ばにかけて40冊ほど出版されたのが「大活劇文庫」です。幸運なことに国立国会図書館がそのほとんどを所蔵しておりデジタル版を読むことができます。 この大活劇文庫はやや複雑な過程を経て成立・ … 続きを読む : 大正6~10年(1917~21年) 春江堂の大活劇文庫
情報館・ノベリゼーション [日本]より 1930年秋に公開された東亞のオールスター作品『無憂華』をノベライズした説明本。 内容は和風聖女伝。名門寺社の娘として生れ、貴族の元に嫁ぎ、歌人として、さらに社会活動家(関東大震災 … 続きを読む : 1931年 トーキー文庫 『無憂華』 (東亞キネマ作品)
激しい乱闘だ。修理の太刀には無駄がなく、ばたりばたりと前後左右に屍を積んだが、然しややその呼吸が乱れて来た。此処ぞと敵は益々激しく斬り込み斬り込み、息もつかせぬ。 映画文庫の20冊目として出版されたのが『剣 … 続きを読む : 1927 – 時代劇 『剣の舞』(東亞キネマ 明文館 映画文庫)
1927年時点で26冊が刊行されていた模様。扱われている作品の大半は1925年11月~1926年1月に公開された作品。 『御詠歌地獄』(松竹 1925年11月) 『雄呂血』(阪妻 1925年11月) 『荒木又右衛門』(日 … 続きを読む : 明文館『映畵文庫』書籍一覧(1927年)
「阪東妻三郎関連」より 阪東妻三郎、1925年の出世作『雄呂血』(おろち)の人気を受け同年末に公開されたのが『魔保露詩』(まぼろし)。フィルムが現存しておらず当時のパンフレットなど断片情報が残るのみ…と思っていたところ偶 … 続きを読む : 時代劇 『魔保露詩』 (大正15年、明文館 映画文庫)