1927 – 9.5mm 『メトロポリス』(フリッツ・ラング監督)英パテスコープ社5リール版

「フリッツ・ラング関連 [Fritz Lang Related Items]」 & 「9.5ミリ 劇映画」より

1927- Metropolis (Fritz Lang)1930s UK Pathescope 9.5mm version
1927- Metropolis (Fritz Lang) 1930s UK Pathescope 9.5mm version

先日ドイツのフィルムコレクターさんと取引させていただく機会があり、『メトロポリス』9.5ミリ版を手に入れることができました。旧所有者はヴォルフ⁼ヘルマン・オッテさん。地元の教会で『カリガリ博士』の映写会を開くなどサイレント映画の再発見に尽力されておられます。

『メトロポリス』9.5ミリ版は公開から5年も経たない1931年に市販されておりラング作品の小型フィルム化では最も古いひとつになります。同監督では他に『死滅の谷』(SB537)『ニーベルンゲン第一部/第二部』(SB729/737)『スピオーネ』(SB752)が英パテスコープ社から発売されていました。

英語でのやりとりで出てきたのが手持ちの映写機の話。ヴォルフさんの挙げていたのはウルティエ社のトリ・フィルムとリゴニー社の映写機。戦後9.5ミリ映写機で最も完成度の高い機種で、この二台持ちは達人認定できるレベルです。そんなベテランにあなたは何を使ってるんですかと聞かれ一瞬ヒヤリ。これってフレンドリーな会話に見せかけて、迂闊な映写機名をあげるとお叱りを受けるパターンですよね。ボレックスのG916他数台で回答したところ「それなら大丈夫(Your projectors are okey!)」とのこと。あはは、本当に試験でしたか。どうやらパスした模様です。

とはいえ実際に映写機にかける機会はなさそうです。良い環境で保管させていただき、いつか次世代のフィルム愛好家に引き継いでいけたら良いかなと思っています。

[タイトル]
Metropolis

[公開年]
1927年

[IMDB]
tt0017136

[メーカー]
英パテスコープ社

[カタログ番号]
SB745

[フォーマット]
9.5mm 白黒無声 120m×5 ノッチ無

パウル・ヴェゲナー Paul Wegener (1874 – 1948)

「ドイツ/オーストリア [Germany/Austria]」より

Paul Wegener Autographed Postcard
Paul Wegener Autographed Postcard

「ある特定のタイプの役柄が好きだったりするのですか?」
「総じて一つの役柄しか演じていないのですよ。つまり自分自身という役柄です。素朴で圧のある人物という役をありとあらゆるニュアンスを駆使して演じています。私のゴーレムを覚えていますか?あれは私自身の適性、感性、理解力から生み出されてきたのです」

ザッペルンデ・ラインヴァント誌1921年第10号

« Haben Sie eine Vorliebe für besondere Partien im Film? »
« Ich spiele überhaupt nur eine, nämlich meine Partie. Ich spiele sie in allen Schattierungen: es ist die Rolle des Naiv=Wuchtigen. Erinnern Sie sich an meinen Golem? Er war meiner Eignung, meinem Gefühl, meinem Verstand entwachsen. »

« Paul Wegener » in
Zappelnde Leinwand, 1921 nummer 10

1920 - Der Golem, wie er in die Welt kam (1920)
『巨人ゴーレム』でのヴェゲナー

[IMDb]
Paul Wegener

[Movie Walker]
パウル・ヴェゲナー

[出身地]
ポーランド(ヤラントビツェ)

[誕生日]
12月11日

[データ]
[Verlag Ross Berlin SW 68, Becker & Maaß Berlin W9, 1582/2] 13.5 × 8.8cm

エルナ・モレナ Erna Morena (1885 – 1962) 独

「ドイツ/オーストリア [Germany/Austria]」より

アスタ・ニールゼンに似た二三の性情を有して居るけれども、その表現力にかれに比してこれは婉曲であり、優弱であり、憂鬱である

一體モレナは彫像のごとき女である。彼女が精神の緊張を表現する時には、ただ震えるのであるけれどもその内からは云ひ知れぬ悲痛さが表れてくる。またモレナは貴族的なノーブルな婦人を表はすに
唯一のスターである。外面的にではなくて内面的にである。その美しい容貌の上に心の奥底に潜む美しい最後の秘密が時折靜かに表はれて來る様な感じがするこごたある。

「正直なレンズ 独逸キネマ界の五明星」田川秀雄・桐野葉二
『(活動花形改題)活動之世界』1921年7月号

1920年前後のドイツ映画で印象的な演技を見せた女優さん。

表現主義の過激な作風で知られる『朝から夜中まで』(1920年)の他、ムルナウ(『夜への歩み』)やライナール(『ネルヴェン』)監督の個性派作品にヒロイン役で登場。『フリードリッヒ大王』や『ウィリアム・テル』など歴史物でも憂いのある演技を披露しています。

[IMDB]
nm0603803

[出身]
ドイツ

[生年月日]
4月24日

[コンディション]
B

[メーカー]
Ross Verlag 3149/1

[撮影]
Debschitz-Kunowski

[サイズ]
8.8 × 13.8 cm.

フェルン・アンドラ Fern Andra (1893 – 1974) 米/独

Fern Andra Autograph

興行中のドイツで見出されスターダムを駆け上っていった米国生まれの女優さん。狂気をはらんだ演技が強みで『ゲニーネ』(1920年)でエキセントリックな女主人公を演じ名を残しました。

Fern Andra in Um Krone und Peitsche (1918)

1915年~25年にかけ、フェルン・アンドラは自身の会社でも映画作りを進めています。こちらは自身が脚本と共同監督を務めた »Um Krone und Peitsche »からの一コマ。

[IMDB]
nm0027992

[出身]
米国

[生年月日]
11月24日

[コンディション]
B