エディス・スィランダ Edith Buemann Psilander (1879 – 1968) デンマーク

「国別サインリスト 北欧諸国 [Nordic Countries]」より

1910年代のデンマークではジャンル映画も盛んに作られており、シャーロック・ホームズ作品やSFも人気を博していました。米連続活劇やフランスの怪盗物に影響を受けた『ニコルソン博士と青いダイヤモンド』(Dr. Nicholson og den blaa Diamant 1913年)も面白い作品で、同作でヒロインを務めたのがエディス・スィランダでした。

本名はエディス・ブエマン。10年代一番人気の男優だったヴァルデマール・スィランダと結婚しています。1910年代末には映画界を離れ舞台に専念、1930年頃にはそちらも引退しています。こちらのサインは晩年、1950年代中頃のボールペン書きの一枚。

[IMDb]
nm0119164

[出身]
デンマーク(コペンハーゲン)

[誕生日]
5月16日

[データ]
[1950年代中頃、リーフカット・オートグラフ]

[サイズ]
11.0 × 7.0cm

クリスチャン・シュレーダー Christian Schrøder (1869 – 1940) デンマーク

「国別サインリスト 北欧諸国 [Nordic Countries]」より

Christian Schrøder Autograph/autogramm/autographeChristian Schrøder in Pat und Patachon

先日北欧物のサインをまとめ買いした中から一枚。デンマーク出身の男優クリスチャン・シュレーダー氏によるもので、1937年3月29日の日付が付されていました。

1910年代初頭、北欧映画の創始期から活躍し、舞台と並行しながら多くの短編喜劇映画の主役を務めました。20年代になると大ヒットシリーズ「フュー・オ・ビー」常連となります。「二重あごで恰幅の良いおじさん」役を得意とし、しばしば名女優スティナ・ベウとペアを組みながら作品にユーモアと温かみを加えていきました。

[IMDb]
nm0775725

[出身]
デンマーク(ミゼルファート)

[誕生日]
7月13日

[データ]
[1937年3月29日、リーフカット・オートグラフ]

[サイズ]
16.8 × 10.8cm

リリー・ヤコブソン (Lilly Jacobson 1893–1979) & グンナール・トルナエス (Gunnar Tolnaes 1879–1940)

「国別サインリスト 北欧諸国 [Nordic Countries]」より

1910年代の北欧映画を代表する女優の一人がリリー・ヤコブソンです。優美な雰囲気からお姫様の役柄を多く演じていました。『エクセルシオール号/火星への旅』(1918年)や『マハラジャ最愛の妻』(1917年)の演技は型通りで、これだけならば映画史に記憶されるほどではなかったように思われます。

1910年代末、北欧映画の衰退とともに女優業を引退しようとしていたリリー・ヤコブソンに待ったをかけたのはアスタ・ニールセンでした。

『女ハムレット』(1921年)はシェークスピアの焼き直しではなく、北欧伝説などを加味した独自解釈です。男装のニールセンが倒錯の空気を漂わせる隣でリリー・ヤコブソンはオーフィリアを演じ、淡い恋心が混乱に、狂気に変わり、自死で果てていく難しい役柄に挑戦しています。

写真はグンナール・トルナエスとの共演作『マハラジャ最愛の妻』絵葉書の連名サイン。

リリー・ヤコブソン

[IMDb]
nm0414887

[出身]
スウェーデン(ヨーテボリ)

[誕生日]
6月8日

グンナール・トルナエス

[IMDb]
nm0866184

[出身]
ノルウェー(オスロ)

[誕生日]
12月7日

ヴァルデマール・スィランダ Valdemar Psilander (1884 – 1917)

Valdemar Psilander

1910年代前半のデンマークで最も人気のあった男優さんで1917年に若くして亡くなっています。

「P」の縦棒を下から跳ね上げるように書くのが特徴です。「⊃」も下から上に書き上げる手癖があり、それがうまく閉じ切らず先行の「V」とあわさって「W」に見えてしまっています。

また年号はデンマーク風でしょうか冒頭の「1」を省略した「914」表記になっています。

Valdemar Psilander 1914 Autographed Postcard