1930年代 – 9.5mm 『時代祭 (京都平安神宮)』(伴野商店)

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Jidai Festival (1930s Kyoto, Japan. Banno Co.)

1930年代の時代祭を収めた1リール物のドキュメンタリー。

明治維新の維新勤王隊から始まり神幸列までを丁寧に捉えています。沿道に多くの客が並び、通りに面した家の二階にも行列を楽しんでいる姿が見えます。

自転車や乗用車、路面電車なども映りこんでいて、1930年代の街の風景として見ても興味深いと思います。「水月食堂 サクラビール」「藤井大丸呉服店」「ユニオンビール」など看板の文字も解読できました。

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「水月食堂 サクラビール」
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「藤井大丸呉服店」
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「ユニオンビール」

以前、個人が撮影した時代祭の9.5mm動画をデジタル化しました。その際のアングルとほぼ同じと思われる映像も含まれています。

左が伴野商会版、右の個人撮影動画はやや低めのアングルから撮影されています。

1930年代 – 9.5mm『捕鯨の話』(第2リール)

『捕鯨の話』
Whaling in Japan (« Hogei no Hanashi » Reel No.2, 9.5mm, 1930s, Banno Company)

1930年代の捕鯨の様子を記録したドキュメンタリー動画。

元々フランスのパテベビー映写機は子供をメインターゲットの一つに据えており、初期アニメなどの娯楽作品の他にも理科や社会につながる作品を出していました。産業を扱った作品も多く、農作物の収穫や工場の様子、また狩猟や漁(イノシシ猟、牡蠣漁、ニシン漁、イワシ漁)を記録した動画を見ることができます。

日本の伴野商店が制作した『捕鯨の話』もその流れに連なる作品です。後半の第2リールのみ入手のため全体像は不明ですが、マッコウクジラの群れを見つけ、銛で仕留め、港に運びこんで解体するまでの流れが追われています。

[メーカー]
伴野商店

[カタログ番号]
196

[フォーマット]
9.5mm (ノッチ有) 20m*2リール(第2リールのみ)

1930年代中頃 – 9.5mm短編 『高等馬術』(伴野商店)

日本の伴野商会による9.5mmフィルムは現存数が極端に少なく、タイトルによっては十本も残っていないのではないかと思われます。こちらは陸軍の協力を得て作成されたと思われる馬術の紹介動画。

冒頭、障害物を飛び越えていく颯爽とした馬が登場。その後は「高揚歩調」「スペイン常歩」「短縮駈足運動」「三脚駈足」など難易度の高い歩法が披露されています。

以前に紹介した別フィルムにも「不燃性フヰルム」のクレジットが見られましたが、今回は同じ文字が左から右への表記に変わっています。

c1930 – 9.5mm 『日本八景 泉都別府』(伴野商会)

日本有数の温泉街の一つである別府の戦前の様子。

船から、飛行機から、山からの姿を映し出した後、「地獄めぐり」の題で源泉をひとつずつ紹介していきます。途中には振袖姿の女性が温泉たまごを竹かごから取り出してくれるサービスも。

後半にはもう一つの名物である砂風呂の風景が写され、下半身に砂をかぶせて暖を取っている女性たちがずらりと並んでいます。

鉄道を使った国内インバウンド需要の掘り起こしを目的とし、「日本八景」の名の下で製作された動画となります

[タイトル]
日本八景 泉都別府

[原題]
日本八景 泉都別府

[メーカー]
伴野商会(大阪毎日新聞社主催)

[フォーマット]
9.5mm 30ft(無声、ノッチ有)

c1930 – 9.5mm 『雪掻車の活躍』(鉄道省)

1930年頃に伴野商会が発売していた日本独自のコンテンツのひとつ。鉄道省の監修・製作のもと、ロータリー車やラッセル車、広巾雪掻車の実動している様子が映し出されていきます。

[原題]
雪掻車の活躍

[メーカー]
伴野商会

[カタログ番号]

[仏パテ社版カタログ番号]

[フォーマット]
30フィート(ノッチ有)

アルマB型 9.5mm映写機

戦前に伴野商会が開発した初期国産9.5mm映写機、アルマB型。

英パテスコープ社による200B映写機のコピー機。速度調整用のツマミ、ランプハウスの装飾、アームやフィルム送りの金具に至るまで徹底ぶりが伝わってきます。

モーター用のスイッチが壊れていて、速度調整のレバーも効かないためリストアが必要。

シリアルナンバー: 8392
対応フィルム: 9.6mm
製造国:日本
レンズ: 無銘
対応電圧: 80-110v
モーター: 日立(シリアル953894)
ランプ: 200w

2016年4月購入