1917-22 忘れじの独り花(22)マルギット・バルナイ Margit Barnay (1896 – 1974)

「フィア・エーマンス旧蔵サインコレクション」より

Margit Barnay c1920 Autographed Postcard
Margit Barnay c1920 Autographed Postcard
母親が画家、祖父が歌手という芸術家一家の環境に育ち、本人も早くから絵画や音楽の世界を志しています。1919年、当時人気のあった監督ジークフリート・デサウァーの目に留まり『愛の子』で女優デビュー、映画スタジオを立ち上げたばかりのムルナウが監督デビュー作『青衣の少年』と次作『サタン』でヒロインに起用して名前が知られるようになりました。

1920~22年がキャリアのピークでディミトリー・ブコエツキーやウアバン・ガーズ、フランツ・ホーファ作品の主演を歴任していきました。この頃の作品でオランダの映画社で撮った『アレクサンドラ』(1922年)が現存しており、同国の映像資料館オンライン・アーカイヴEYEで公開されています。

Margit Barnay in Alexandra (1922)
1922年の『アレクサンドラ』より

20年代中盤に出演作が減っていき27年を最後に映画界を引退。家系にユダヤの血が多く流れていたため目立った活動が出来なくなりました。旦那さんがナチスお抱えの建築家だったため、収容所などには送られず済んだようです。

絵葉書には「エーマンス嬢へ、マルギット・バルナイより親愛をこめて」の宛名入りメッセージが付されています。

[IMDB]
Margit Barnay

[Movie Walker]
マルギット・バルナイ

[誕生日]
4月5日

[出身]
ドイツ(ベルリン)

[サイズ]
9.0 × 14.0cm

[データ]
Verl. Herm. Leiser, Berlin Wilm. 6628. Phot. Becker & Maass. Berlin-W.

1917-22 忘れじの独り花(15)ヒルデ・ヴェルネル Hilde Wörner (1895 – 1963)

「フィア・エーマンス旧蔵サインコレクション」より

Hilde Wörner c1920 Autographed Postcard
Hilde Wörner c1920 Autographed Postcard

多年の舞臺經歴を有するドイツ知名の名女優で、映画に出演することは頗る稀で僅に數種あるのみです。我國には「王城鬼ボルサモ」が紹介されたのみだが、容姿の端麗、演技の確實なことは優に群少女優を抜いてゐる。

『世界のキネマスター』(1925年)

Hilda-Worner02

カリオストロ侯爵を主役に据えた奇譚『王城鬼ボルサモ』(1920年)で初めて出演作が紹介され、その後『快傑ダントン』(1921年)で日本のスクリーンに再登場しました。

元々はリザ・ワイゼ(Lisa Weise)が抜けた穴埋めでベルリン劇場に雇われたのがきっかけで、すぐに映画社の目に留まり映画女優デビューにこぎつけます。

Hilde Wörner in Danton (1921)
『快傑ダントン』(1921年)より

『快傑ダントン』では仏革命期に権力を持った政治家エロー・ド・セシェルに拾われ、豪華な貴族生活にまぎれこんでいく少女バベットを演じていました。また、日本未公開ながらルビッチのドイツ期最終作として知られる『炎』(Die Flamme、断片のみ現存)でも準ヒロインの扱いで登場しています。

[IMDB]
nm0937339

[Movie Walker]
ヒルデ・ヴェルネル

[誕生日]
11月17日

[出身]
ドイツ(カッセル)

[サイズ]
8.7 × 13.5cm

[データ]
Verl. Herm. Leiser,Berlin-Wilm. Phot. Zander & Labisch 1219