1917-22 忘れじの独り花(7)イルンガルド・ベルン Irmgard Bern

「フィア・エーマンス旧蔵サインコレクション」より

Irmgard Bern c1920 Autographed Postcard
Irmgard Bern c1920 Autographed Postcard

1920年、アスタ・ニールセンとコンラート・ファイトを主演にした映画『輪舞』(Der Reigen)が公開されました。一度は売春婦に身を崩しながらも人生を立て直そうと試みるヒロインをアスタ・ニールセンが演じ、そこに絡んでいく陰湿なヒモ男をファイトが演じた痴情物のメロドラマです。

物語の途中、アスタ・ニールセンは裕福な商人の家で子守の仕事を引き受けます。ところがこの商人がアスタに懸想し、無理矢理言い寄っていた所を奥さんに見つかり修羅場となっていきます。

Irmgrd Bern in Der Reigen
『輪舞』(Der Reigen、1920年)でのイルンガルド・ベルン
(有志による8ミリからのデジタル化)

夫に浮気され、発作を起こして急逝する奥さんの役で登場していたのがイルンガルド・ベルンでした。この前後(1919~21年)に映画出演の記録が多く『スフィンクスの謎』『愛の悲劇』など幾つかは日本でも公開されています。『スフィンクスの謎』でも主人公の許婚として登場しながら別な女性に奪われ病死する役どころでした。薄幸の麗人の位置づけでしょうか。

『輪舞』はスタッフの豪華さ(監督はリヒャルト・オズワルド)にも関わらず公開当時「並の出来映え」の評価。それでもニールセン/ファイトの共演作だったこともあり、戦後の西ドイツで8ミリ版が発売されていました。

[IMDB]
nm0075956

[Movie Walker]
イルンガルド・ベルン

[誕生日]
未詳

[出身]
不明

[サイズ]
9.0 × 14.0cm

[データ]
Verl. Herm. Leiser, Berlin-Wilm. 1094. Atelier Eberth Berlin.

ダグニー・セルフェス Dagny Servaes (1894 – 1961) 独

『猫とカナリヤ』(1927年)で有名なパウル・レニ監督のデビュー作が『ハルト博士の日記』(1915年)です。美しい自然光に照らし出される2組の恋物語をレニは丁寧なカメラワークで追っていきます。

同作で主役を射止めたのが舞台畑のダグニー・セルファスでした。確実な演技力で評価されルビッチの『ファラオの恋』(1922年)やリヒャルト・オズワルドの『ドン・カルロスとエリザベート』(1924年)で地力を発揮していくことになります。