ケーテ・ハーク Käthe Haack (1897–1986) 独

「ドイツ/オーストリア [Germany/Austria]」より

Käthe « Käte » Haack c1920 Autographed Postcard

1910年代に女優デビュー、戦前〜戦後と途切れることなく映画出演を積み重ね、亡くなる直前の1985年まで長い役者人生を送ったのがケーテ・ハークでした。

女優に憧れ10代でレッシング劇場と契約を結んだ直後にマックス・マック監督の目に留まり、その勧めに従って映画界に入ったそうです。演技に芝居がかった大袈裟さがなく、独特の柔らかさと温かみを帯びています。そのため自然体の演技を好む監督さん(パウル・レニ、フィル・ユッツィ、ゲルハルト・ランプレヒト、パブスト、オフュルス)との相性が良く、とりわけ20年代のランプレヒト作品の常連になっていました。同監督が1931年に発表し、日本でも人気の高い『少年探偵団』(日本での公開後に原作邦訳が三冊同時出版されたそうです)で探偵エミール君の母親を演じていたのもそういった流れに連なるものです。

その後母親役から老け役へ、活動拠点も映画からテレビに移っていきます。女優歴は71年に及び、ダニエル・ダリュー(80年)やリリアン・ギッシュ(76年)に次ぐ息の長いものとなりました。特定の映画会社の花形女優ではなかったため雑誌の表紙を飾ることは稀でしたし、知名度で言っても先の二人にはかないませんが、彼女の出演作にはドイツ戦前映画の裏名作が多く含まれていて質的に見劣りしないものです。

今回入手した絵葉書は名前が「Käthe」ではなく初期の「Käte」表記となっている一枚(発音は変わらず)。サインもKäteと書いていますので1910年代末から20年頃でしょうか。

[IMDb]
Käthe Haack

[Movie Walker]
ケーテ・ハーク

[出身地]
ドイツ(ベルリン)

[誕生日]
8月11日

[データ]
[Photochemie, Berlin. K.1863. Bildnis von A. Binder, Berlin] 9.0 × 13.6cm

ディタ・パルロ Dita Parlo (1908 – 1971)

Dita-Parlo

セーヌ河で船上生活を送る夫婦を描いた『アトランタ号』(1934年)で有名な女優さん。

サイレント映画末期の隠れた秀作『ボヌール・デ・ダム百貨店』(デュヴィヴィエ 1930年)から遺作となった戦後の『スペードの女王』(1965年)まで、深い情感を表現できる個性派女優としてのキャリアを全うしていきました。

[IMDB]
nm0663077

[出身]
ドイツ

[生年月日]
9月4日

[コンディション]
B

ジャック・トレヴァー Jack Trevor (1890–1976) 英/墺

Jack Trevor

社会派劇の名手であるパブスト監督が1926年に『心の不思議』という毛色の変わった作品を残しています。精神分析を用いた夫婦間の愛憎劇で、主人公が嫉妬に駆られる美形青年役でジャック・トレヴァーが登場していました。また1929年の秀作『令嬢エルゼ』などにも名を見ることが出来ます。

宛名面には本人の筆跡で近作一覧(Meine neue Filme)がまとめられていて、『令嬢エルゼ』も含まれていることから1929年前半のサインのようです。

[IMDB]
nm0872465

[誕生日]
12月14日

[出身]
ドイツ

[コンディション]
B-