大正6年 (1917年) パール・ホワイト主演『拳骨』仏語小説版

パール・ホワイト主演による連続活劇『エレーヌの勲功(The Exploits of Elaine)』は、日本では『拳骨』の邦題で紹介され人気を博しました。

先行する『ジゴマ』ほどではありませんが、日本語小説版も幾種類か発行されていて当時の盛り上がりが伝わってきます。

大正5年:『拳骨 : 探偵活劇. 第1編/第2編』 俊碩剣士著 (春江堂書店)
大正5年:『拳骨 : 探偵小説』青木緑園著 (中村日吉堂)
大正5年:『拳骨. 上/』活動の世界社編輯局 [編]

今回入手したのは同時期にフランスで発売されていた仏語小説版です。かの国には新聞連載小説の長い歴史があって、本書も元々はル・マタン紙の附録として20冊の続き物として流布していました。こちらはそれを一巻にまとめたハードカバー仕様。570頁を越える大部な一冊です。

ヘッダ・ヴェルノン Hedda Vernon (1886 – 1925) 独

ヘッダ・ヴェルノンは1912年、映画作りが始まったばかりの時期にデビューした女優さんで、数年で自身の名を冠した会社まで作ってしまう人気ぶりでした。

大戦終了後にこういった動きは劣勢に回ります。20年代にはハリー・ピール作品の脇役で時折見かける程度になっていました。

親愛なるお嬢様、残念なことに貴女がサイン用に送ってくださった絵葉書をどこかにやってしまいました。代わりにこちらを送りますのでお受け取りくださいませ。

Mein liebes Fräulein, leider habe ich Ihre Karte, die Sie mir zur Unterschrift sandten, verlegt. Nehmen Sie bitte Diese dafür mit herzlichem gruß.

消印は1916年(大正5年)の10月23日。宛先はヘンケ・ステグリック嬢でしょうか。

[IMDb]
nm0894675

[サイズ]
13.6 × 8.7 cm