1918 – ファニー・ワード & 青山雪雄出演 『お雪さん』 (A Japanese Nightingale, ジョージ・フィッツモリス監督)

「9.5ミリ動画 05a 劇映画」より

『チート』で話題を呼んだファニー・ワードが再度日本人男優と組んで残した日本趣味色濃いメロドラマ。ハリウッド日系俳優の先駆者である青山雪雄氏がファニー・ワードの兄役で出演しています。

原作は1901年に発表された小説で、数年前の『蝶々夫人』と同質のエキゾチスムを含みこんでいます。映画の公開当時は「日本人に対する侮辱的な表現がある」とそのままの輸入ができず、不適切部分を削除した形で上映されていました。

9.5mm短縮版は1927年頃に米パテックス社が発売していたもの。同社フィルムではカタログ番号Cで始まるコメディに人気があって時折市場で見かけますが、番号Dで始まるドラマ作品はほとんど残っておらず今回初めて現存を確認しました。

[タイトル]
A Japanese Nightingale

[製作年]
1918年

[IMDB]
tt0009237

[メーカー]
米パテックス社

[カタログ番号]
D-23

[フォーマット]
9.5mm (ノッチ有) 20m*4リール

[コンディション]
C+ (高温下で保管されていたようで各巻冒頭を中心に歪みあり)

ルース・ローランド Ruth Roland (1892 – 1937)

「 合衆国・カナダ・オーストラリア [USA/Canada/Australia]」より

Ruth Roland 1918 Inscribed Photo
Ruth Roland 1918 Inscribed Photo

立派な舞臺俳優として巡業公演を專らとして居たが、偶々活動寫眞の隆盛に心を引かれて映畫劇俳優となる希望を抱いて、一千九百十五年の夏、先ずカレム會社に身を投じた。

初めの間はハムの喜劇などに出演していたが、續いて西部劇の女主人公をも勤めるやうになつた。これ等の映畫は何れも嘖々たる好評を博した。

一千九百十五年、同社を去つてパセ會社に移り、バルボア映畫に現はれる事となつた。そして同社の首腦俳優として、斯界の人気を一身に集めていた。嘗て電氣館に上場された連續寫眞「赤輪」も昨年キネマ倶樂部に上場された矢張り連續寫眞の「覆面の呪」も、二つともパセ會社の作品であつて、何れも嬢の名聲を昂めた映畫である。

嬢の豊な藝風は喜劇にも、正劇にも行く處すべて可ならざるはない。嬢は技藝の範囲の廣い俳優の一人である。

『活動名優寫眞帳』(花形臨時増刊、大正8年、玄文社)

1910年代後半にパール・ホワイトに次いで人気のあった連続活劇女優さん。

サイン入りの写真を三枚所有しておりますがこちらが一番古く1918年8月2日の日付入り。ツバ広で羽根やレースの付いた帽子が大流行していた10年代後半らしい肖像です。

[IMDB]
nm0738082

[誕生日]
8月26日

[出身]
合衆国(サンフランシスコ)

[コンディション]
A-

[時期]
1918年

[入手年月日]
2017年7月

ダグニー・セルフェス Dagny Servaes (1894 – 1961) 独

『猫とカナリヤ』(1927年)で有名なパウル・レニ監督のデビュー作が『ハルト博士の日記』(1915年)です。美しい自然光に照らし出される2組の恋物語をレニは丁寧なカメラワークで追っていきます。

同作で主役を射止めたのが舞台畑のダグニー・セルファスでした。確実な演技力で評価されルビッチの『ファラオの恋』(1922年)やリヒャルト・オズワルドの『ドン・カルロスとエリザベート』(1924年)で地力を発揮していくことになります。